あなたの本 (中公文庫 ほ 17-8)

著者 :
  • 中央公論新社
3.13
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本棚登録 : 1192
感想 : 114
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122060609

感想・レビュー・書評

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  • 誉田哲也のあなたの本を読みました。

    誉田哲也のSF・ファンタジーの短編集でした。
    しかし、それぞれの短編の結末のひねりが全然面白くありませんでした。

    誉田哲也の警察小説や女子高生の物語は面白いんだけど、得手不得手があるんだなあと思ったのでした。

  • 短編集。
    帰省 / 贖罪の地 / 天使のレシート / あなたの本 / 見守ることしか出来なくて / 最後の街 / 交番勤務の宇宙人

    ストーリー的にはおもしろかったけど、後味がよくない。描写が好きじゃないのか、相性が悪いのか。

    「見守ることしか出来なくて」女子フィギュアスケートの話。元選手の名も実名で出てきたり、ジャンプの種類もわりと詳細に書かれていた。特定のモデルがいるのかそこが気になった。オチも好き。

    「交番勤務の宇宙人」バカバカしくて一番面白かった。

  • 短編集。

    「帰省」
    田舎から出て来た女の子がろくな仕事に就けず、ろくでもない男に引っかかり、ストーカーされて困っているところに田舎へ帰省する。
    ダラダラと心配だけして有意義な行動を起こさない主人公に辟易してきた頃、あれ?なんで突っ込まないの?と思ってた事等が明かされ最後数ページで物凄い話が引き締まる。
    ホントに本田哲也の本か疑うほどつまらん、と思ってたところにパンチのある展開で、やっぱり、と思いました。

    「贖罪の地」
    白い男が出て来たところで何かの実験施設か何かだと思ってました。
    最後の傲慢な態度は苛立たしいけどそこまでしなくてもいいのでは…というラストでした。。

    「天使のレシート」
    他の本に収録されていたのを読んだばかりだったので、ストーリーは分かっていたけれど、あのラストはやり切れない。

    「あなたの本」
    このラストは本当に後味悪ー…
    えー?………えー!?
    って2回言った。

    「見守ることしか出来なくて」
    爽やか青春系かと思いきや。
    切なくていいですね。好きな話です。

    「最後の街」
    不思議な話。
    世界の果てを都合良く解釈して期待してるところがイラっとするけれど。

    「交番勤務の宇宙人」
    どんな話だよ、と思うタイトルでしたが、読み始めてすぐにパロディなんだと分かって安心して読めました。
    単純に面白かったです。
    『子供と言えども、ザリガニ星人に手を握られると、正直、痛い』
    などクスっと笑える感じが良いです。

  • 7つの短編集
    嫌な感じの話が続くが中盤からユーモア、ほっこり、不思議空間に。
    タイトルになった作品、本当にあったら怖いなぁと。。

  • 誉田哲也さんの短編集。
    どれも面白かったけど、『天使のレシート』と『見守ることしかできなくて』が特に好きかなぁ。こういうやりきれない気持ち悪さの残る作品っていいなぁ。
    内容とは別に、誉田さんの文体がやっぱり好きだなぁって再認識。読み始めるだけでニヤニヤしちゃうくらい好き。何がいいのかなぁ…ちょっとよくわからないけど(^^;;

  • 誉田哲也の短編集
    テイストの異なる七編が収録されています。
    初期のホラーテイストな感じの作品が目立つでしょうか?
    警察小説や青春モノとは違う誉田作品が新鮮です。
    特に「交番勤務の宇宙人」が楽しいです(^_^;)
    改めて誉田哲也が好きになりました。

  • 『帰省』
    オチが怖い。
    敢えてそうさせてそうしたのか。
    そしてまた繰り返されるのか。
    『贖罪の地』
    不気味。
    でも有り得なくない世界な気もする。
    もう既にどこかで……
    『天使のレシート』
    結局そうなるの?
    しかも最悪の……
    『あなたの本』
    全体的に苦しくなる話が多いけど、ここまで読んだ中で一番苦しいオチ…
    『見守ることしかできなくて』
    え、え、そうなん!
    今までのオチの中では爽やかではあるけど、切ないというか。
    ここまでがちょっと苦しめの終わり方だったので、ちょうどいい感じかな。
    読み返すと『家族は』って書いてあるな。
    『最後の街』
    最後がちょっと…
    お話はホラーじゃないけど、最近ホラー的なものを見てたせいか、七人ミサキ的な感じに思ってしまった。
    『交番勤務の宇宙人』
    1番平和で優しいお話かも。
    実際に実はいるのかもって思う部分はあったりする。

  • おもしろかった。短編もいいですね。
    シュールなところと人生常にハッピーエンドじゃない、というところも含めて人生ですよね。

  • 2019.5/3〜6

  • 誉田哲也の短編集。
    あなたの本と書いてある本を手に取った主人公。
    その物語は自分の事が書いてあって~。

    なんというか普通に読めてしまうけど、心にも引っかからなかった一冊。

    作者に対する期待値からの評価なので、作者を知らない状態だったら、ちょっと評価違ったかも。
    面白くないわけじゃない。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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