勝者の条件 (中公文庫 あ 1-6)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122060968

作品紹介・あらすじ

「勝者」とは、現代世界に適合的に生き、たえず新しい世界を切り拓いて行ける人間を意味する。-この定義のもとに、日本人の英知、民族の知恵の再発見を提唱。ルネサンスと日本の戦国時代の類似点から、絶対的勝者の先例として、信長・秀吉の事例を考察し、混迷の時代を生き抜くための指針を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 示唆に富む言葉が満載だ。
    ■私達日本人の最大の欠点は何物でもないものを何者かの
     ように信じることにあると言えよう。
    ■粗雑な二者択一思考
    ■成り上がりの国、日本
    ■ためらいなく行動する果断さ(信長)
    ■唯一目的に全能力を集中(信長)
    ■天下統一と領土拡大の違い
    ■ベンヴェヌート・チェリーニの自叙伝

    秀吉の成功の要因など、一般的に言われていることと観点が全く違うのでとても新鮮である。一方向からしか見ないような見方にならぬよう気をつけよう。

  • 本当の意味で己に勝つとは、自分の劣等意識、深層意識としての劣等意識を捨て去ることである。完全にひがみを捨て得ることである。

  • 文章に苛立ちが見えるのは、やはり戦争に負けたためだろう。現在では商人を科学と言い換えた方がわかりやすい。要は個人意識の問題である。
    https://sessendo.blogspot.com/2018/09/blog-post_19.html

  • 【本棚保管】

  • 日本の戦国時代とヨーロッパの比較が、自分にとっては今までなかったので新しくて面白かった。著者は西洋史の人なのですね。自分の中世あたりのヨーロッパの知識が薄いことがよく分かりました。
    信長と秀吉の人物評もこれまで見たものと違った視点でなるほどと思いました。

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著者プロフィール

会田雄次

一九一六年京都府に生まれる。四〇年京都帝国大学史学科卒業。四三年に応召、ビルマ戦線に送られ、戦後二年間、英軍捕虜としてラングーンに抑留された。帰国後、神戸大学、京都大学(人文科学研究所)をへて、京都大学名誉教授。専攻はイタリア・ルネサンス史。著書は『アーロン収容所』『ルネサンスの美術と社会』『ミケランジェロ』など多数。九七年逝去。

「2019年 『日本史の黒幕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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