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- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122061965
作品紹介・あらすじ
夏目漱石『三四郎』冒頭の名古屋駅、「勝負に打って出る玄関の駅」と言った升田幸三の大阪駅、出征・帰還の軍用列車が発着した品川駅…。明治初年の岩倉使節団で久米邦武が見出したように、「駅」は近代文明の本質を表わす場となった。大衆化・大量化する鉄道とともに変貌していく駅の姿を辿り、鉄道史から近代をとらえ直す。
感想・レビュー・書評
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明治の頃から戦後まで、駅についての様々なエピソードを文献から紹介して、日本なりの駅の成り立ちや時代に合わせた変化を考察する本。
大阪駅の設置の経緯として、ターミナル駅をヨーロッパ型の終端駅ではなく、効率的な通過駅としたエピソードや、終戦日の鉄道に関するエピソードは興味深かったです。
残念なのは駅の設置形態の変遷等について多く触れていたにもかかわらず、図や地図があまり無いこと。少々昔の本で、大学の先生がちゃんと書かれた本(それでも少しくだけたテーマなのでしょうが)という感じなので、文章上は表現されているけど、「名古屋駅の北側に…」と書かれても地元民じゃないとピンとこなかったりします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いまいち。
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数々の小説の舞台となり、文明の結節点となってきた「駅」。明治五年の鉄道開通にはじまる駅の変遷を辿り、日本近代化の特質を明らかにする。〈解説〉老川慶喜
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