ノワール-硝子の太陽 (中公文庫 ほ 17-12)

著者 :
  • 中央公論新社
3.83
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本棚登録 : 1652
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122066762

作品紹介・あらすじ

〈ジウ〉サーガ×姫川玲子 誉田哲也の二大人気シリーズが、衝撃のコラボレーション、待望の文庫化!

沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した2月、新宿署の東弘樹警部補は、「左翼の親玉」を取調べることに。その直後、異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる。被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男――社会に蔓延る悪意の連鎖を断ち切るべく、東とセブンの共闘が始まる!

『硝子の太陽N ノワール』を改題。掌篇小説「歌舞伎町の女王-再会-」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 姫川シリーズとコラボ!
    こっちは、ジウシリーズ側からの話。
    歌舞伎町セブンたちと、東警部補が中心に動く!
    コラボというほど、絡んでる訳やないけど、こういうのは微妙に絡むだけで良いのかもしれん。
    同じ世界観ってだけで。

    ジウシリーズも、変形して、今は「歌舞伎町セブン」という仕事人みたいな感じ。
    その仲間が、殺される〜
    沖縄絡みみたいやけど、さて、沖縄の米軍基地の土地が何たらとか。どこでも、利権絡みな感じ。
    こういう人らは、本当にその問題を憂いてるんやなく、金!金!金!。
    確かに欲しいけど、そこまでしてとは思う。欲しくない訳ではないけど…

    NWOやったっけ。怪しい組織。
    何か、怖い世の中やなぁ〜
    歌舞伎町だけやなく、私らも助けて〜

    何か、そのうち、東警部補が、セブンの一員になったりして…
    またまた、気を許せませんな!(^-^)v

  • 最後にパタパタパタっていく感じと、自分と葛藤する感じとゴールデン街の何とも言えない退廃的な感じが最高です。→歌舞伎町ゲノムへ

  • これだけ盛り込んで面白くない訳がない! 過去作を読んでいなくても十分楽しめるとは思うが、『ルージュ』との併読は必須! 二粒で五度美味しい感じ(笑) 
    参考文献以外では谷部宏治さんの本を読んでおくといいかな。ジウ・サーガを読み返したくなった。
    「悲しみや苦しみ、憎しみに、怒り。そんなものの二つや三つ、いつも肚の底に転がしておくくらいで、人間はちょうどいい。」

  • 姫川シリーズを読み終えて…
    ジウはなかなか手が出せず…
    やっとノワールまで辿り着きました笑

    ジウ3部でとにかく美咲の惚れた腫れたがストーリーに要らんやろ!と1人ツッコミ( ̄▽ ̄)

    必殺シリーズ世代の私はとにかく歌舞伎町セブンに拍手喝采です*\(^o^)/*

    次もセブンでお願いしますm(_ _)m




  • 誉田哲也『ノワール 硝子の太陽』中公文庫。

    先月『ルージュ 硝子の太陽』が光文社から文庫化され、今月は中央公論社から本作から文庫化。『ルージュ 硝子の太陽』は『姫川玲子』シリーズなのに対して、本作は『ジウ』や『歌舞伎町セブン』シリーズの色合いが強いので中央公論社からの刊行なのかな。

    『ルージュ 硝子の太陽』とのシンクロが面白い。歌舞伎町セブン、姫川玲子、東弘樹、勝俣健作と誉田哲也ワールド全開の作品。『ルージュ 硝子の太陽』と併せて読めば、本作との関連がよく分かり、2度美味しい作品である。

    マイクル・コナリーやスティーヴン・ハンターの一連のシリーズやサーガ小説を読むかのような見事な仕掛けに驚いた。また、何よりも描かれる事件と緊迫のストーリーが面白い。今後、シリーズの更なる進化が期待できる傑作だと思う。

    『硝子の太陽N ノワール』を改題。掌篇小説『歌舞伎町の女王-再会-』も収録。

  • さすが誉田さん、安定の面白さ。
    「新世界秩序」の闇の大きさもまた改めて示され、シリーズとしての面白さも深まってきたかな。

    ガンテツと東の過去には、互いに行き違いがありそうで・・・その真相もまた、どこかで語られるのだろうと思うと、楽しみ。

    終盤も終盤・・・現代の必殺仕事人たちが“仕事”にとりかかり始めてからの疾走感。めっちゃくちゃ恰好よい!!
    あまりに恰好良すぎて(強すぎて)、そのくだりに割かれたページ数が少なく、少々“あっけなさすぎ感”が感じられてしまったのだけは、少し寂しいかな。

    ★4つ、9ポイント半。
    2019.03.08.新。

    ※「黒い誉田」の黒い描写が、今まで以上にエグく感じられて、読んでいて辛かった。描写(殺害の種類・方法)としては、これ以上に残虐な手口はこれまでにも何度も登場しているのに何故だ????
    ・・・歳のせいかしら?
    いや、きっとそれは、いつものように、ミステリとして物語が進行していくための、(ただの)「事件の被害者」ではないからかな。

    シリーズ何作か読んできて、読者としても親しみを感じていいるキャラの死だから、余計にか。


    ※「ルージュ」と「ノワール」裏と表を成す2冊。
    単行本では2冊同時刊行。
    ・・・単行本版のレビューを見ると、「ノワール」を先に読むべし、的な書き込みが多かった。
    反面、文庫版は1ヶ月の間を開けて「ルージュ」からの刊行という順。
    ・・・たしかにこれは、文庫版の刊行順で読むのが、より面白く読めるな。出版社さん、さすがだな、と思った。


    ※川尻の登場も、ちょっぴり嬉しかった。
    ※江添って、誰だっけ???
    ※土屋とジンさん・・・(汗)。

  • 【2023年168冊目】
    「ルージュ」はこれ読んでから読むべきだったんだろうなと読了して直ぐに思いました。この後、再読します……歌舞伎町セブン、血と死で結びついた関係性の7人。家族でも友達でもないけれど、死で色濃く結びついている関係性だからこその深い人間性が見えて、めちゃくちゃ良かったです。

    しかし、誉田哲也さんはマジで容赦ないな…息を吐くように消えていくキャラクター。初登場時より、ずっと好きになってしまっていたのに。

    いやーダメですね、面白すぎるシリーズ。

  • もう誉田ワールドの虜になっているのでは!?と思えるぐらいシリーズを読み続けているが、なかなか飽きさせない。どんどん引き込まれてしまっている。
    内容がたくさんありすぎて上手く表現出来ないが、誉田さんの作品素晴らしい‼︎

  • うーん。これは、どこまでがネタバレになってしまうのか、微妙なところではあるけど、やはり何も知らずにまっさらな状態で本作を読んだ人に配慮したレビューがいいのかな。

    本作は、誉田哲也が擁する二つの警察小説シリーズ、〈ジウサーガ〉と〈姫川玲子シリーズ〉がリンクし合った二作品の、ジウサーガの方の一作である。
    扱っている事件は別々だし、リンクといってもお互いにあまり影響せず、それぞれ単独で読んでも楽しめる。

    ちなみに私はどちらのシリーズのファンでもあるのだが…。
    もうさぁ!「歌舞伎町セブン」カッコよすぎるよ!!笑 最後の献杯のシーン、本当に涙出たよ。
    ダークヒーローはこうでないと。
    確かに、悲しい事件だったし『ルージュ』では感じなかった感慨は強い。でも、視点が変わるとこんなに変わるのか、と、その構成の妙も楽しめる。
    東さんと姫川さんの直接対決(?)は面白かった。ちゃんとその部分も凝ってて、読み比べるとさらに楽しい。

    この先、どういう展開になるのかな。

  • 『ジウ・サーガ』からの再読。

    前回は『ルージュ-硝子の太陽』からで『歌舞伎町セブン』がよくわからないまま…
    東警部補も…

    沖縄で、反米活動家が事故で死亡。
    死亡原因は、米軍憲兵隊パトカーによる交通事故…
    各地で反米軍基地デモが激しくなる…

    そんな中、新宿署刑事課強行犯係・東は、公務執行妨害で逮捕された、反米軍基地活動とも関わりの深い、『左翼の親玉』矢吹近江の取り調べを行うことに…

    米軍基地問題を調べていたフリーライター・上岡が、謎の覆面集団に滅多刺しとなって殺害される。

    副官房長官・世良の娘が誘拐される…
    犯人の狙いは…

    日米安保条約の破棄…
    そんなことできるか⁇

    『歌舞伎町セブン』が動き出す、世良の娘を救出するために。
    仲間だった上岡の仇を討つために。

    やっぱり『ジウ・サーガ』の流れからで読むと全然違う。
    『ミサキ』は伊崎基子、だと言ってたし。

    東と『歌舞伎町セブン』の関係はどうなるのか?
    1人減った『歌舞伎町セブン』は?
    東⁇
    陣内を『欠伸のリュウ』だと知る、
    土屋昭子はどう絡んでくるのか⁇

    『NWO』、やっぱり続いてる。
    花城和真の本当の黒幕は、『NWO』⁇

    『歌舞伎町ゲノム』に続く。

    誉田哲也に嵌められ続けている。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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