まるさんかく論理学-数学的センスをみがく (中公文庫 の 18-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 76
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122070813

作品紹介・あらすじ

〝珍しい〟車のナンバーとは? 鏡はなぜ左右は入れ替わるのに上下を逆さに映さないのか? 五対五の男女から理想のペアをどう見つける? 営業マンが歩く最適ルートとは?

野崎先生と二人の高校生の対話形式で、日常の疑問やパズルをきっかけに、数学的・論理的思考へと導いていく。中公新書のロングセラー『詭弁論理学』『逆説論理学』の著者の手による本書は、語り口の柔らかさと論理の明晰さでスムースに読者を数学の世界に誘いながら、さらに奥深い哲学的な命題も垣間見せてくれる。息抜きとしてパズルを解いていくと考える力がついてくる、著者曰く「受験に役立つ本ではないが、人生の役に立つ」一冊。


〈目次より〉

第一章 言葉のつかいかた

第二章 占いをめぐって

第三章 推理のすすめかた

第四章 鏡は気まぐれ

第五章 結婚定理

第六章 一筆がきと、その裏返し

第七章 コンピューターに負けるな!「歴史編」

第八章 コンピューターに負けるな!「二十世紀編」

第九章 あみだくじの秘密

第十章 ギャンブラーは分数がお好き?

第十一章 「数」のよろず話

第十二章 数学嫌いの根をたどる

感想・レビュー・書評

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  • パズルや頭の体操的な問題から入り、数学的・論理的な考え方を対話式で分かりやすく解説する。

    とは言え、中盤辺りからはガチ数学の問題が多くなりだんだんついていけなくなるw。

    数学的な問題だけでなく、「鏡を見たときの上下左右」や「おじいちゃんと孫が同じ人」といったちょっと楽しい問題も。これらを考えるには、「当たり前」がなぜそうなっているのかを改めて深く考えてみる力や、設問の言葉の意味を掘り下げてみる必要が出てくる。

    数学的なセンスがある人は論理的な考え方を瞬時にできる人、というイメージがある。人の思考回路は理系か文系かで大きく分けることができそうだ。

  • 今読むと時代を感じます。最近は浅く読みたいので、私にはマッチしませんでした。

  • 野崎先生の本に間違いはない。だから古い本だけれど、文庫になったのを機に読んでみた。知らなかった(あるいは忘れていた)話題もいくつか。ルイス・キャロルから。止まっている時計と、1日で1時間遅れる時計はどちらが正確か。止まっている時計。なぜか。止まっている時計は少なくとも1日に2回は正しい時刻を指す。しかし遅れる時計は12日に1回しか正しい時刻を指さない。なるほど!と納得させられては困るけど。まあ、ネタとしてはおもしろい。産児制限。男子が生まれたらそこまで。男子でなければ産み続ける。そうすれば女子の数が増えるか。結果は必ず男女比1:1。これまたおもしろい。赤い帽子の話は絵本で読んだ。難しい。結婚定理はよく分からなかった。もうちょっと時間をかけて読まないと。カタラン数の具体例を徹底的に調べたのはマーティン・ガードナーで、実は彼はドクターではなかったのだ。「今日本人が来ました」「きょう本人が来ました」「いま日本人が来ました」最初何のことかわからなかった。「今ニッポン、ヒトガキ増シタ」なんのこと???複素数には大小がない?絶対値は原点からの距離だから、そこには大小があると思うのだけれど。野崎先生は85歳。ワインバーグより少し若いのか。

  • ・Z会の生徒向け誌上連載を書籍化したもの。

  • 「珍しい数」ってなに? どうして鏡は上下逆さまにならないの? 日常の謎やパズルの先に広がる豊かな?論理?の世界へいざなう、数学的思考を養える一冊。

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著者プロフィール

野崎昭弘

一九三六年(昭和一一年)、神奈川県生まれ。五九年、東京大学理学部数学科卒業。六一年、東京大学大学院修士課程修了。東京大学助手、山梨大学教授(計算機械学科)、国際基督教大学教授(理学科)、大妻女子大学教授(社会情報学部)、サイバー大学IT総合学部教授を歴任。現在,大妻女子大学名誉教授。専攻、情報数学。著書に『電子計算機と数学』(ダイヤモンド社)、『πの話』(岩波書店)、『とらんぷ』(ダイヤモンド社)、『計算数学セミナー』(日本評論社)、『詭弁論理学』『逆接論理学』(中公新書)、『計算機数学』(共立出版)、『数学的センス』(日本評論社)、『トランプひとり遊び』(朝日新聞社)、『はじまりの数学』(ちくまプリマー新書)ほか。

「2021年 『まるさんかく論理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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