ピース-新装版 (中公文庫 ひ 21-15)

著者 :
  • 中央公論新社
2.82
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本棚登録 : 248
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (361ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071018

作品紹介・あらすじ

埼玉の山中で起きた連続バラバラ殺人事件。最初の被害者は歯科医師。二人目は、元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」のピアニスト。捜査は難航し、とうとう三人目の犠牲者が。「犯人は何でわざわざ、こんな面倒なことをするのかねえ……」ベテラン刑事が気づいた、遺体の特徴――それが悲劇の断片(ピース)だった。旧版を加筆修正し、新たにあとがきを収録した新装版。郷原宏

感想・レビュー・書評

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  • ショウジの母親の件も咲が何故ラザロに通い詰めるのかも終盤全く触れられず、伏線未回収のまま終わる。
    八田にしても小長に対する洗脳過程の描写もなく、そもそも連続バラバラ殺人を犯す動機が弱い。

  • 終盤に入るまで犯人が全くわからない。
    犯行動機についても同様で、明かされて初めて「あぁ、なるほど」と伏線に気付く。それくらいさりげなく敷いてある。

    それに対してわかりやすく提示された謎はいくつも残っていて、少々消化不良。

    人物の表現が上手く、皆実体を持ったように感じるあたりがスゴいなと思いました。
    特に、秩父弁の刑事が良い味を出してます!

  • 意外といえば意外な結末ですが、そんなに面白いとか読み応えありとは思いませんでした

  • 2024.02.21〜02.29

    俺にはイマイチ意味が分からなかった( ; ; )

  • キャラクターの生活はすごく惹かれたけど、この結末はありなのか?
    御巣鷹山とピースサインの繫がりがわかったときはハッとしたけど、うーん。ラストもう一章がすっぽり抜けてる感じがしました。

  • 「この結末は予想できない」
    と帯にアオリがついていた。それはそう。読者に予想できるだけの材料が与えられていない。

    連続殺人。怪しい人物ばかり。
    犯人はこいつだー!と突然分かる。その決め手になるのはSG役と見せかけて探偵ポジだった梢路しか知りえない情報。なんじゃそら。
    いや、かなり複数回に分けて読んだので読み落としただけかもしれないが。それにしても、こいつ誰だっけ?とすら思った。そのくらい薄い人物すぎて意外性も何もない。はあ、くらいの感じ。

    その後犯人がターゲットの最後のひとりを道連れにして爆死したシーンも、そのターゲットが死んだことの描写があまりに趣向を凝らしすぎていて「死んだってことでいいんだ…よね?」と何度も確認しながら読んだ。
    その後の展開はおおむね予想できた通りだったし、読者が1番気になるであろう梢路の過去についても分からないまま終わる。別作品とかで書くつもりor書かれているのかな? 何にせよこの終わり方じゃ同作者の他の話は読まない。

    いつも同じ作家さんばかり読んでしまうのでたまには…と思いジャケ買いしたが、外れだった。
    梢路のキャラクターだけはよかった。とてもすけべだ。
    好意的な感想でなくてごめんなさい。

  • いいぞ!もっとやれ!清算だ!!
    怒り、潰し、粛正しろ!
    本当にガキという生き物は邪悪だ、性善説なんて信じないよ。
    事件そのものはもちろん、各人間たちの行動の方に興味が傾く物語だった。
    いや〜…それにしても新装版のあとがきがとても良い。人生。

  • 全然期待していなかったけどかなり面白かった
    プロットや展開にはそれほど関心は向かないけど
    文章や人物設定がいい感じです
    この登場人物たちでシリーズ化されているならまた読みたい
    ーーーーー
    埼玉県北西部の田舎町。元警察官のマスターと寡黙な青年が切り盛りするスナック「ラザロ」の周辺で、ひと月に二度もバラバラ殺人事件が発生した。被害者は 歯科医とラザロの女性ピアニストだと判明するが、捜査は難航し、三人目の犠牲者が。県警ベテラン刑事は被害者の右手にある特徴を発見するが…。

  • 少し謎なところがあり、明かさないのはあえてなのか。
    それを良しとも取れるがモヤモヤする。
    ミスリードが少し無駄な気がした。

  • ミステリーにはミスリードや動機が必要だと思うけど、この本はミスリードさせるにはあまりに無駄な文が多かった気がする。
    動機は賛否両論あるみたいだけど、私は動機にするにはちょっと弱いかなと思いました。
    男女の絡みが書かれてることが多くあり、それいるか?ってなった
    文章自体は綺麗で余計なものを除けばとても読みやすいと思った

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著者プロフィール

1950年、群馬県生まれ。業界紙記者などを経て、88年『ぼくと、ぼくらの夏』で第6回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『風少女』で第103回直木賞候補。著書に『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の思惑』、「船宿たき川捕り物暦」シリーズの『変わり朝顔』『初めての梅』(以上、祥伝社文庫刊)など。2021年10月、逝去。

「2023年 『礼儀正しい空き巣の死 警部補卯月枝衣子の策略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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