歌舞伎町ゲノム (中公文庫 ほ 17-17)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071292

作品紹介・あらすじ

法では裁けぬ悪を始末するという、伝説の暗殺者集団・歌舞伎町セブン。死んだ親友の交際相手の男を殺して――という女性からの依頼が舞い込み、動き出した彼らだったが……。「復讐」という言葉のもとに、数々の人間模様を目の当たりする彼らの日々を描く。新メンバー登場、そして謎の組織も再び動き出す、〈ジウ〉サーガ最新作。〈解説・宇田川拓也〉

感想・レビュー・書評

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  • 今回のは、何か壮大な話というより、セブンの仕事ぶりみたいな短編集。
    全てのタイトルに◯◯御法度って、御法度が付いてる。

    意味は、「法律によって禁じられていること、一般に禁止されていること」を指します。

    セブンのやり方も御法度やけど、ここでの意味は、歌舞伎町でのあかん事なんか。
    なので、あかん事するヤツを闇に葬るほんまの仕事人みたいな話で進んでいく。
    セブン(7人)が基本なんやけど、この間、一人やられたので、新メンバー登場!
    まぁ、この人も話の中では、ちょくちょく出て来るので…秘密(^_^)v
    このメンバーの参加で、揺り籠から墓場まで!になった!ばれたか^^;

    後半になって来て、何か怪しい予感が…
    また、あの組織と対決するんかな?
    次も楽しみ!
    もう少し、東さんも活躍して欲しかったな〜

  • 次も楽しみだけど、正にこのために読んできたという感じ。それぞれが深掘りされててこのまま短編刻んでも良いと思うぐらいユーモアもあって面白かったです。→次回待ち  →→ノーマンズランドへ

  • 歌舞伎町を守る伝説の殺し屋『歌舞伎町セブン』。
    悪を闇に葬るのにはスカッとする。

    上岡の後釜の7人目は、誰⁇
    東⁇
    土屋昭子⁇
    と、思っていたら、以外な形で決着。

    ジロウ、市村、杏奈…のメンバーにスポットを当て、物語が展開していく…

    最後には『NWO』につながっていく。
    『歌舞伎町セブン』と『NWO』、どう決着をつけるのか…
    いよいよ『歌舞伎町セブン』を潰しにかかるのか…
    土屋昭子は『歌舞伎町セブン』にどうかかわっていくのか…

    東は⁇ 赤坂署に異動となり、何をしているのか⁇
    『NWO』により左遷されたのか⁇

    『ジウX』が楽しみだ。
    誉田哲也には嵌められ続けている。


  • 『歌舞伎町セブン』続編。

    歌舞伎町を舞台にする伝説の暗殺集団。
    義賊集団と言えなくもないだろうか。

    今回は五篇の短編集。

    いよいよ、謎の組織の大きな動きを予感させる終わり方が次回作を期待させる。

    今回は全体的に凪だったので、セブンくらいのアクションを次作に期待したい。

  • 誉田哲也『歌舞伎町ゲノム』中公文庫。

    〈ジウ〉サーガの第9弾。ジロウ、市村、杏奈、シン、陣内のそれぞれの視点で描かれる5編の連作形式の短編で、現代の必殺仕置人、歌舞伎町セブンの活躍を描く。

    今回も法の網をかいくぐり、悪行の限りを尽くす悪党どもに歌舞伎町セブンが胸のすくような正義の鉄槌を下す。

    短編であるがためか、少々物足りない気がする。出来れば長編で歌舞伎町セブンの活躍とスリリングな物語を味わいたいものだ。

    『兼任御法度』。ジロウの視点で描かれる短編。三人組の大学のラグビー部OBによる極悪非道なレイプ事件。被害者の女性は自殺し、思い詰めた婚約者の男は歌舞伎町セブンに復讐を依頼する。

    『凱旋御法度』。歌舞伎町ナンバーワンホストのテルマが雇ったエジプト人運転手のアイマンが交通事故で死亡する。間近に帰国を控えた人の良いアイマンは何者かに暴行を加えられ、ふらふらになったところを車に跳ねられたらしい。市村は半ば強引にテルマから依頼を受ける。

    『売逃御法度』。杏奈の元に来た依頼。29歳の女性からの恋愛相談という触れ込みだったのに、親友の35歳の女性が会社役員の男性に弄ばれて亡くなったので、男性を殺して欲しいという依頼に変わる。報酬は破格の300万。美味しい話には裏がある。

    『改竄御法度』。シンが特殊清掃の仕事で処理したのはホストの死体だった。仕事に行く前にヤクザから逃げる少女から預かったICレコーダー。その後、その少女からある依頼を受ける。

    『恩赦御法度』。ある夜、陣内にフリーライターの土屋昭子からの助けを求めるメールが入る。もっとも〈ジウ〉サーガを感じた短編。

    本体価格740円
    ★★★★★

  • 【2023年169冊目】
    歌舞伎町セブンを軸にした短編集。すかっとする話から、短編集ながらも登場人物の関係性が大きく前進するものまで、いろいろと詰まっておりました。セブンの7人、みんな好きですね。新メンバーも良い感じです。人間くさくて。だからこそ「始末」ができるんだろうなぁと思ったり。

    「売逃御法度」だけ、ちょっと毛色が違いました。欲望と献身の歪みがすごかった。

    現代の勧善懲悪話、なんぼでも読みたくなります。

  • ジウサーガの短編集 面白かった。
    短編集って気軽に読めるので、やはり一気読み!あっという間に終わってしまった。
    セブンのメンバーのそれぞれの一面が感じられてとても面白かった。
    これからの壮大な展開を思わせる終わり方に期待を込めて次作を待とうかな。

  • ジウから始まる大河シリーズの9番目であるが、登場人物もだんだんと入れ替わり、キャラクターを思い出すのに時間がかかった。(文庫に挟んであったシリーズの各作品と主要人物を解説した宣伝チラシが大いに役立った。)
    本作は、短編5話構成だが、それぞれ歌舞伎町セブンのメンバーの誰かが関わる物語になっている。切ない話もあれば、グロテスクな処刑シーンもありのバラエティに富んだ内容だが、個人的には長編の方がやはり感情移入が深くなり記憶にも残るように思う。シリーズの中の閑話休題的な本書であったが、それなりに楽しめた。大河はこの後どのように流れていくのだろう。

  • ジウ·サーガシリーズ第9弾。
    次作が楽しみ。

  • まさかあの人が上岡の代わりにセブンになるとは。。。誰も予想しなかっただろうなぁ。。。

    おまけにダムドの時の逃げた主犯格もすぐ出てきててびっくり。

    そして土屋昭子のいきなり豹変して男みたいに話すところ、一瞬誰が何を話しているか分からなくなるのは私だけ?はじめて読んだ時はいきなり男出てきたと思ったよ。

    感想欄が全て表示されない。。。
    何回目の編集よこれ。。。とほほ。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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