大人になったら、 (中公文庫 は 75-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 3830
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122071711

感想・レビュー・書評

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  • 軽く読めて終わり方も良い
    登場人物が全員いい人なので読んでいて嫌な気持ちにならない

  • 35歳になったメイ。周りは子持ちで、親友のみっちゃんも婚活ばかり。当分は結婚しないと思ってた大ちゃんも若い奥さんと突然結婚。でも当のメイは十年前に別れたふうちゃんのことが忘れられず彼氏もできない。そこで羽鳥さんにあったことをきっかけに、店長試験を受け前に進む。

    店長試験という非日常な成功に輝くメイを見て大人になっても前に進むことの大切さと、中学生の恋をしているメイを見て20代のうちにしっかり恋愛しなきゃとおもった。でも、マイペースに生きているメイを見て結婚するのは、特に男の場合はまだまだ焦らなくていいんじゃないかなとも思った。博士進んだら卒業する頃には28で遅いなって思ったけど、よみおわったまだまだ全然20代じゃんって感想。

  • 表紙と―「好き」だけでは動けない、大人のための恋愛小説―帯のコピーに惹かれて購入。
    読み始めは気怠く感じたけれど、読後感は抜けていくようなかんじの落ち着きを感じた。

  • 読みやすくてするする進めました。
    穏やかに起伏激しくなく、やんわり終わっていくだろうと思っていましたが、最後の数行がグッと食い込みました。

    最高の締め。
    出会えてよかったと思えた本でした。

  • 主人公のメイと年齢が近いので、友人達が次々結婚したり、子どもがいたり、結婚しないだろうと思っていた人からの結婚の報告などあるある〜と思いながら読ませてもらいました。
    自分も大人なり、好きってなんだろうと考えていた時期があります。なのでP127からのストロボのマスターとの会話がとても印象に残りました。「惹かれる方へ自然に行けばいいだけ」、「もういい大人のはずなのに、子供である自分を見せられる相手を僕は好きになる」、このマスターの言葉にとても共感しました。

  • 35歳という年齢、付き纏う世間の常識に向き合いながらも、35歳らしい恋愛をするお話。
    起伏があまりないので刺激的ではないが、繊細で、尚且つ自分自身を掴めていないという主人公の曖昧な感情表現が素敵でした。

  • 感情に対する言葉選びが素敵な作品だった。
    メイちゃんにいい春が訪れると嬉しいなと。

  • 自分の話かと思うくらいの共感。
    でも多分、同じ年代の多くの人が考えることなんだろうな。

    こんな自分が嫌いじゃないから、
    「大人になりきれない大人」でいたいなと思ったりする。

  • 30代半ば、カフェで副店長をしているメイ。結婚や
    出産、仕事の昇進試験から目を逸らしつづけては
    いけない、とわかっているが…。ときめく気持ちを
    取り戻す恋愛小説。

  • 35歳独身のメイ。
    高校から7年ほど付き合ったフウちゃんと別れてから
    なんとなく恋愛から距離ができ、職場でのスキルアップもないまま。
    毎日をただ過ごしている。

    ちょっと気になる常連さんとの会話
    高校時代からの友人の結婚
    なにかとちょっかいをかけてくる後輩

    このままでもいいと思っていた日常から
    少し足を踏み出す勇気を与えてくれる本。

    前半は自分もメイと同化してグサグサ刺さったけど
    読み切ってよかった。

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著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞。13年に『海の見える街』、14年に『南部芸能事務所』で吉川英治文学新人賞の候補となる。著書にドラマ化された『感情8号線』、『ふたつの星とタイムマシン』『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『大人になったら、』『若葉荘の暮らし』などがある。

「2023年 『トワイライライト』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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