もののふの国 (中公文庫 あ 88-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122072909

感想・レビュー・書評

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  • 源平の戦い、南北朝の争い、戦国の世から、幕末の争乱まで千年にわたる日本の武士たちの物語に、“海族山族”の要素をうまく絡めている。各エピソードは短いけど、“長老”の存在で一つの大きな流れに…
    でも、さすがに千年はちょっと盛り込みすぎだなぁ

  • 海族と山族という二極構造で平安時代から明治維新まで日本史の重要局面(源平合戦、南北朝、戦国、幕末維新)を描いた物語。
    8作家が共通のルールに従って物語を書く螺旋プロジェクトの一作品。少しくくど過ぎると感じた。

  • 螺旋プロジェクト5作目。間が空いて読み直したり、長くてかなり時間かかったが、戦いのシーンなど引き込まれて面白かった。ただ歴史物はやはり知識がないと誰が誰か分からなくなってきてもっと勉強が必要だなと思った。

  • 螺旋プロジェクト3作目。源平の戦いから明治維新までの約千年に渡る争いの物語。
    色んな経緯を背に憎み合い、争い、覇権を目指す二者がいて、その背景にはかならず2つの“族”の因縁がある。古の言い伝えのように語り継がれるようになっている“二つの族”の物語が本当に背景にありそうなことをお互いが気付き出し、訝りながらも抗えずその螺旋に飲み込まれていく。

    史実をこうして描かれて読むのも面白い。ここまでのシリーズで一番良かった。


  • 文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい
    その他

    螺旋プロジェクト3冊目。

    「鎌倉殿の13人」じゃん!
    と興奮しながら前半読む。
    世界史選択だったので、どこを読んでも新鮮。

    どんな作品を読んでも、幕末とか御維新あたりがついていけなくて、泣く。

  • 螺旋プロジェクトという連作の、戦国時代、武士たちの物語。それぞれの作家が時代別に作品を作っている。次の時代を書くことになった作家は、前の時代の作品を読んでから作成するとしたら、8人の作家が参加したプロジェクトなので、相当な時間がかかったことが想像できる。
    本作品含めて力作揃い。

  • 螺旋プロジェクトの1冊。
    平安ー中世のあれやこれやは、「海」と「山」の対立が原因だったのだ!は面白いけど…。駆け足過ぎて、もったいないと思いました。

  • 螺旋プロジェクト
    フィクションノンフィクションあるけど、歴史がさっとわかった。
    歴史小説も面白いと思った。

  • 山・海との伝説を上手く使いながら、将門から西郷まで巧みに描いている。相当史料にもあたったらしく、各短編も細かく秒sh刺されて面白かった。

  • 平安末期から明治初期までの武士の時代のお話。
    作者大変だったろうな、と思いながら読んだ。
    私もいちいちウィキペディアとかで調べながら読んでたから、読了するのが遅くなってしまった。
    目的のために人の運命がある、みたいな感じで、やっぱり消化不良な感じは否めなかった。
    未来に進むに連れ、目標なんかもわかるようになるんだろうか?

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著者プロフィール

天野純希
1979年生まれ、愛知県名古屋市出身。愛知大学文学部史学科卒業後、2007年に「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2013年『破天の剣』で第19回中山義秀文学賞を受賞。近著に『雑賀のいくさ姫』『有楽斎の戦』『信長嫌い』『燕雀の夢』など。

「2023年 『猛き朝日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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