旭日の艦隊 7 (C・Novels 21-27)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125002729

感想・レビュー・書評

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  • こんな暴挙が許されるのか?

    これまでも著者の主義主張が色濃すぎてかなり辟易していたが、この巻ではついに、全編の7割が著者の個人的見解を登場人物に語らせるだけではなく、背景説明として語り始めてしまった。

    おかげで話はほとんど進展せずの状態に。

    紺碧、旭日あわせて20巻を越えるということからも、発刊当時かなり人気を博していたものと思われ、あとがきの中でも、著者が赤旗のバッシングにあったというような記載をしていたが、その言い訳をするかのごとく、怒涛の自己主張が繰り返されているこの巻は、さすがに読むのも疲れるというのが、率直な感想。

    読み返しをはじめた頃の内容は、少し読み出すと内容を思い出し、また当時の記憶と異なる感想や、覚えていた内容や感想との相違を楽しんでいたが、この巻の記憶は全くないところを見ると、やはり当時も惰性で読んでいた部分があるのかもしれない。

    それでも凝り性の私は、新刊が出るたびに買ってしまっていたのだろう。

    コレクションという名の下に・・・。

    ちょっとひどいぞ!! 荒巻君!

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著者プロフィール

1933年小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。1970年、SF評論『術の小説論』、SF短編『大いなる正午』で「SFマガジン」(早川書房)デビュー。以来、執筆活動に入り現在に至る。単行本著作数180冊以上(文庫含まず)。1990年代の『紺碧の艦隊』(徳間書店)『旭日の艦隊』(中央公論新社)で、シミュレーション小説の創始者と見なされている。1972年、第3回星雲賞(短編部門)を『白壁の文字は夕陽に映える』で受賞2012年、詩集『骸骨半島』で第46回北海道新聞社文学賞(詩部門)2013年度札幌芸術賞受賞2014年2月8日~3月23日まで、北海道立文学館で「荒巻義雄の世界」展を開催。2014年11月より『荒巻義雄メタSF全集』(全7巻+補巻/彩流社)を刊行。2017年には『もはや宇宙は迷宮の鏡のように』(彩流社)を満84歳で書き下ろし刊行。2019年、北海道文学館俳句賞・井手都子記念賞、伝奇ロマン復活第一弾『有翼女神伝説の謎』(小鳥遊書房)を刊行(続編『高天原黄金伝説の謎』『出雲國 国譲りの謎』)。『SFする思考』で第43回SF大賞受賞・現在も生涯現役をモットーに、作家活動を続けている。

「2023年 『海没都市TOKIYO』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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