動乱の序章 (C・NovelsFantasia か 1-9 デルフィニア戦記 9)
- 中央公論新社 (1996年3月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125003962
感想・レビュー・書評
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ポーラ!
名前がでた瞬間、運命(というか、茅田さんが二人をくっつける方向であること)を理解した。
無垢でありながら、いや純真だからこその強さをもち、筋の通った女性。
ウォルともお似合いだってすごくよく判る。
これから彼女に心惹かれるはずなのは自明の理、だからこそウォルは彼女を後宮へ迎えたくはないとその想いにフタをしそうだなぁ。
ウォルが鬼の棲む王宮で、彼女を守ってやればいいんだから、らぶろまんすでもめろどらまでもいい、ちゃんとくっついてー!
と言いつつ、ウォルは配下の領主に裏切られ、囚われの身に。
ちゃんとハッピーエンドになるよね??(まだこの長大な戦記の、折り返し地点を過ぎたトコではあるのだけど)そればっかりが気になって、次巻へ早々に手をのばすことに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大華三国を隔てて聳えるタウは銀山なりーー。タンガ王ゾラタスにもたらされたこの密告こそウォルたちが仕掛けたタンガの挙兵を誘う作戦であった。しかし鬨の声はデルフィニアの西方パラストから挙げられる!! 微妙な緊張を保たせてきた三国はついに動乱に突き進むのか!?
(1996年)
—- 目次 —-
1〜10
あとがき -
[江東区図書館]
デルフィニア戦記9巻。
読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。
好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。
★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記
★桐原家~、もものき~ -
久しぶりのデルフィニア戦記だったので、どこまで本筋が進んでいるのかを思い出すのにちょっと時間がかかる。
だってお城でのパーティーで、初めてウォルとポーラが出会うところから始まるんだもの。
あれ?何のパーティーだっけ?って。
リィはシェラに、自分で判断し、自分の気持ちに従うことを覚えるよう言う。
しかしその後すぐにファロットに呼び戻される。
ファロットで、何も考えることなく命令に従って生きることは、シェラにとって喜びをも伴う楽な人生。
けれど、本当にそれでいいのか。
デルフィニアの危機を知りリィがとった行動は、まさに自分で判断した行動といえる。
呪縛から解きほぐされていくシェラの姿を読むのもまた、この作品を読む楽しみ。
とはいえ、王であるウォルが敵に捕らわれ、ナシアスとシェラも敵に取り囲まれたところで次巻に続く。 -
デルフィニア戦記9。
微妙なバランスで保たれていた三国の均衡が崩れ始める。
前巻から続いて恋模様も少しあり、戦いあり、いろいろな人々の心情が描かれていて。
王国って大変で煩わしい。 -
バルロはナシアスの恋を成就させようとし、リィや側近たちはウォルにお見合いを計画する。のんびりした話が続くなぁ、と思っていたら、突然の「動乱の序章」。ウォルよりナシアスの方がショックだな。リィ、早く助けに来てー。
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それぞれの恋模様にのほほんとしていたら,あっちもこっちもいっぺんに火がついて,ウォルは捕らわれてしまうしまった.困った時のリィ頼み.はてどうなるのか?