動乱の序章 (C・NovelsFantasia か 1-9 デルフィニア戦記 9)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125003962

感想・レビュー・書評

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  • ポーラ!
    名前がでた瞬間、運命(というか、茅田さんが二人をくっつける方向であること)を理解した。
    無垢でありながら、いや純真だからこその強さをもち、筋の通った女性。
    ウォルともお似合いだってすごくよく判る。
    これから彼女に心惹かれるはずなのは自明の理、だからこそウォルは彼女を後宮へ迎えたくはないとその想いにフタをしそうだなぁ。
    ウォルが鬼の棲む王宮で、彼女を守ってやればいいんだから、らぶろまんすでもめろどらまでもいい、ちゃんとくっついてー!

    と言いつつ、ウォルは配下の領主に裏切られ、囚われの身に。
    ちゃんとハッピーエンドになるよね??(まだこの長大な戦記の、折り返し地点を過ぎたトコではあるのだけど)そればっかりが気になって、次巻へ早々に手をのばすことに。

  • 大華三国を隔てて聳えるタウは銀山なりーー。タンガ王ゾラタスにもたらされたこの密告こそウォルたちが仕掛けたタンガの挙兵を誘う作戦であった。しかし鬨の声はデルフィニアの西方パラストから挙げられる!! 微妙な緊張を保たせてきた三国はついに動乱に突き進むのか!?
    (1996年)
    —- 目次 —-
    1〜10
    あとがき

  • 何を持って生きているとするか
    自分は何がしたいのか
    何を求めているのか
    自分が何者で
    次に何をするべきなのか
    をしっかりと教えてくれさえすれば
    何も考えなくてよくなる
    何も考えなくなると
    自分が
    自分でいる必要は
    どこにもなくなるんです。
    一度その生き方を選んでしまうと
    選んだことすら気づかないうちに
    こういう生き方をしてしまうと
    生きてない
    ただ
    そこにあるだけ
    願うのは
    誰かに命令をしてもらうこと
    そう願ってしまうのが
    まだまだ足りない
    あの人の思いには足りない
    自分の判断基準に
    自分ではなく
    あの人がいる時点で
    まだ
    自分で選んでいるのではなく、
    気がついたら
    そう考えてしまっている
    まだ誰かにとっても便利な生き物
    いつの日か自分のために
    自分らしく

  • [江東区図書館]

    デルフィニア戦記9巻。
    読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。

    好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
    大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • デルフィニア戦記の九冊目。
    最初はのどかにも王妃自ら国王の愛妾探しと女官も宰相も将軍も公認のお見合い大作戦を。そう狙ったようにはいきませんが、とりあえず仲良くなるきっかけはつかんだ様子。
    しかしその和やかさも、二大隣国のタンガとパラストが同時に攻めてきたことによってどこかへ吹っ飛びました。王妃付きの女官も付け狙われたり、もう一度新しい主となる元締めの元へ戻ってこいと言われたり、みんなそれぞれ散り散りバラバラに。
    しかも国王ピンチとなってこの巻終了。
    どうなる、デルフィニア。

  • 久しぶりのデルフィニア戦記だったので、どこまで本筋が進んでいるのかを思い出すのにちょっと時間がかかる。
    だってお城でのパーティーで、初めてウォルとポーラが出会うところから始まるんだもの。
    あれ?何のパーティーだっけ?って。

    リィはシェラに、自分で判断し、自分の気持ちに従うことを覚えるよう言う。
    しかしその後すぐにファロットに呼び戻される。
    ファロットで、何も考えることなく命令に従って生きることは、シェラにとって喜びをも伴う楽な人生。
    けれど、本当にそれでいいのか。
    デルフィニアの危機を知りリィがとった行動は、まさに自分で判断した行動といえる。
    呪縛から解きほぐされていくシェラの姿を読むのもまた、この作品を読む楽しみ。

    とはいえ、王であるウォルが敵に捕らわれ、ナシアスとシェラも敵に取り囲まれたところで次巻に続く。

  • デルフィニア戦記9。

    微妙なバランスで保たれていた三国の均衡が崩れ始める。


    前巻から続いて恋模様も少しあり、戦いあり、いろいろな人々の心情が描かれていて。
    王国って大変で煩わしい。

  •  タンガにだけ、タウに銀脈がある、という情報を流し、タウとパラストとを別々にしとめていこうと思っていたが、ところが実際に鬨の声を上げてきたのは西のパラスト側だった。
     どうやら、銀脈があるという噂は既に、パラスト側にも伝わっており、更に悪いことにウォルしか知らないはずの金鉱脈の情報も既にパラスト側は把握しているようだった。
     予想外の事態に、すぐに迎撃に向かったデルフィニア軍だったが、仲間の裏切りにより、国王であるウォルが捕らえられてしまった。

     まさかの国王が捕らえられるという異常事態に、デルフィニア軍は、上へ下への大騒動。
     それでも全員がウィルのことを助けるため、それぞれがそれぞれの場所で戦い続ける。

     まさかのこの状況で最大のピンチを迎えるなんて!?
     と、前作の春爛漫という雰囲気からいっぺん、かなり緊迫した状況になっています。
     それでも、こういう言い方をするとあれですが、今のところ主要メンバーは誰一人としてかけていないので、どうかこのまま……と思います。
     もちろん、名前のない戦士はたくさん死んでいるとは思うのですが、やっぱり名前があるのとないのとではこっちの入れ込み具合が全然違うので多めに見てくださると嬉しいなあ……とは思います。

     王様の行方がわからないままこの巻は終了となりますので、続きを買ってから読んだほうがよいかもしれません。

  • バルロはナシアスの恋を成就させようとし、リィや側近たちはウォルにお見合いを計画する。のんびりした話が続くなぁ、と思っていたら、突然の「動乱の序章」。ウォルよりナシアスの方がショックだな。リィ、早く助けに来てー。

  • それぞれの恋模様にのほほんとしていたら,あっちもこっちもいっぺんに火がついて,ウォルは捕らわれてしまうしまった.困った時のリィ頼み.はてどうなるのか?

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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