1巻の後半部分であれだけライス領の人間を野蛮だと非難したにもかかわらず、船団は普通にケアルやエリと船旅をします。……よくわからない。得体が知れないと思っていたのじゃないのか。
そしてエリの人物像がやっぱり全くわからない。前半はただの馬鹿にしか見えない。後半は多少頭を使うようだけれど、その方向性があれでは、ただの聞き分けのない子供そのもの。間違っても、ロト・ライスが「頭がいい」と評するような言動はしていない。それがもやもやする。
あと、この巻ではやたらと、「後になって●●はこう語った」というような文章が多くて、主人公を含めた主要人物が後日どうなっているのかがわかってしまい、話の先を読みたいという気がなくなる。絶対に使ってはいけない文章ではないけれど、多用するものではないと思う。