ミラージュの罠 (C・NovelsFantasia か 1-46 クラッシュ・ブレイズ)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 715
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125009919

作品紹介・あらすじ

「きみはいったい何なんだ?」慣れているように見えた。銃の扱いも、暴力も、あの異様な状況にも。少年はダグラスを見つめて微笑した。「賭けをしようか。この連中の仲間がまたダグラスを誘拐しにやって来る」心底ぞっとした。悪夢がやっと終わったのに、すかさず次の悪夢を強引に見せられている。そんな気分がする。「だったらなおさら警察に…!」「保護を求める?却下。それだと、また狙われるっていう賭けが成立しなくなる」開いた口がふさがらない。それが仮にも誘拐されそうになった被害者に言う台詞か。リィのことを「モンドリアン」と呼ぶ少年は何者かに狙われていた。しかもその奇妙な事件はまだ終わっていない。むしろここからが始まりだった。

感想・レビュー・書評

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  •  リィが以前、潜入捜査を行った際に、知り合った「ダグラス」という少年に、連邦大学の敷地内で再開した。
     彼はリィが潜入捜査を行っていた際、「モンドリアン」という名前で知り合っていたのだった。

     まったく違う名前と経歴で生活をしているリィに、ダグラスは当然のごとく「どういうことなんだ?」と詰め寄る。
     実はそんなダグラスが命を狙われていて……

     という話でした。
     真面目に生きている普通の青年が、命を狙われる。
     その命をリィたちが守るという話でした。

     相変わらずの想像以上の立ち回りだったりしますが、リィもシェラも楽しそうなので何よりです。
     テンポのいい痛快なファンタジーコメディをお探しの方にはオススメします。

  • 色んな名前があって
    場所によって
    人によって
    呼ばれ方が違う
    どう呼ばれたいかは自分が選んで相手に伝える
    この呼ばれ方は
    もうやめてほしいと言う思いがあれば
    それも伝える
    偽名というのではなく異名。
    どれも自分でどれも自分ではない
    一つの名前でずっとあり続ける人もいるのだけど
    こうして場所によって名前を変える人もいる

    秘密結社で生きるとなると
    みんな新しい名前を使っているのかね
    コードネームって言うのかなこの場合は
    秘密の結社なら
    顔すら見せたくないのに
    メディアで公開されてしまう
    ここまでくるのはコメディですよね
    力差が圧倒的。

  • ダグラスと再会。罠なんだろうなーそして簡単に撃退されちゃうんだろうなーと、ある意味わくわくしながら読んだ

  • [2021年4月現在、江戸川区にあり。
    墨田区には、1巻のみ。
    江東区には、1,4,5,9,10,11,12,13巻の8冊のみ。]

    クラッシュ・ブレイズ8巻。
    デルフィニア戦記とスカーレット・ウィザードで知った茅田砂胡。
    人生の転換期を経てから全くこの手の本を手に取る機会がなくなり、子供が出来てから復活した読書は主に幼児本と育児&家庭本、ついで勉強本といった感じで、それこそ10年ぶりにまたファンタジーの世界を再読するようになったら、、、色々出てる!多少は題名を耳にした気もするけれど、そもそもスカーレットの外伝とか、デル戦も外伝2から恐らく読んでいなかった模様。読み進めるべきシリーズを書き留めておこう。

    ミラージュ、、、蜃気楼、、、タイトルの由来は分かったけれど、特殊部隊は一応二種類出て来たし、このタイトルにしたのは何だったんだろう?まさかのダニエル再登場!しかもこの終わり方だと新たに定番新キャラになるのかな???
    リイが感じていたように山に登ってからの"寸劇"にはクスクス感を感じたけれど、このシリーズになってから登場するようになった冒頭のカラーページに感じていたモヤモヤが、とうとうこの巻になって完全な嫌気となったことを自覚。やっぱりデルフィニアでないからまだ許容出来ていたこの絵柄に対する違和感は、更に私の中で感じるジャンル違いも影響していたんだろうな。まだ挿絵で収まっていてくれれば「自分の持つイメージと印象が違う」で済むものの、完全なコマ割りの形にしてしまうと、もちろん描く方もそれを意識して絵柄を替えているんだろうけれども、マンガチックすぎて、、、しかも中途半端にネタバレされてしまうので、こんな1ページでも来るべきシチュエーション予想からそこまでのストーリー展開も半分読めてしまって、、、ワクワク感も半減させられてしまう。でもこの本の一部なんだから、と巻頭にあるので最初に見てしまって、、、、色々後悔のような苦いような気持になることこれで数回目。どうしよう?次巻からは読み終わってから見ることに、として後回しに出来るかな?変なところに気を回す必要が出て来た、、、

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • ミラージュの罠
    200225読了。
    今年23冊目今月14冊目。
    #読了
    #ミラージュの罠
    #茅田砂胡

    今回は天使3人が中心。
    とある事から命を狙われるダグラス。
    自然死を装う暗殺に長けた"蜃気楼"が度々襲い掛かる。

    いわゆる探偵が早すぎるやつ。
    リィが強すぎる。
    カラー口絵が強烈。

    ちなみにリィのモットーは「目指せ一般市民」ではなかったか?

    無理な話だ。

  • 「ソフィアの正餐会」でこっそり転校した先の寮長が、連邦大学に短期留学し、偶然リィと再会してしまう。
    あの転校はなかったことになっているので、本来あってはならない相手であったのだが、詳しい事情を説明する前に彼・ダグラスは誘拐されそうになる。
    それをリィが阻止してしまったため、ダグラスは命を狙われることになった。

    なぜダグラスが狙われるのか。
    本人には何の心あたりもないというのに、次々に暗殺者がダグラスの前に現れる。
    リィ、ルウ、シェラは敵を一網打尽にするべく奇策を立てるが…。

    くだらない。
    全宇宙を震撼させるような組織が隠密にダグラスを暗殺しようとする理由がくだらなすぎる。
    理由を問わず命令に従うのが軍や諜報機関のやり方なのかもしれないけれど、公的機関が私物化されても違和感のない組織はもう、衰退していくしかないのではないだろうか。
    費用対効果が悪すぎる。

    三人が暗殺者たちを排除して行く様は面白く読んだけど、大人社会のあり方が幼稚すぎて萎える。

  • 201704

  • 201705読破

  • 何回も襲われるシーンがあるのに
    何故にハラハラドキドキしないかと言えば
    彼らが圧倒的で勝つことは確定しているからだろうか。。

  • 「クラッシュ・ブレイズ8-ミラージュの罠」秘密特殊部隊とリィ、シェラ、ファロットの暗殺者二人が対決?!
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-04-18-1

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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