サイモンの災難 (C・NovelsFantasia か 1-48 クラッシュ・ブレイズ)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 713
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125010236

作品紹介・あらすじ

サイモンが無謀にも声をかけたことで事件は起こ-いや、未然に防がれたのかも知れない。その奇妙な事件は…。

感想・レビュー・書評

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  •  映画監督のサイモンが理想の姿だと言って声をかけたのは、学校帰りのヴァンツァーだった。
     サイモンはヴァンツァーのことを熱心に口説き、自分の映画に協力してくれるように頼んだ。興味を惹かれたヴァンツァーは、映画の撮影場所まで赴くことになる。
     その映画の主演のアイリーン・コルトは、変装をしたジンジャーで、元の勤め先の主人としてケリーとジャスミンが、ヴァンツァーの友人として金銀黒の3人と毒蛇が集められた。
     撮影は何事もなく順調に進んでいると思いきや、食中毒騒動や、銀行強盗騒動に巻き込まれることになる。
     果たしてその真相は――

     という話でした。
     今回もテンポとノリがよくて面白いし。
     映画と同時期に起こった橋の崩落事故で見つかった死体の事件とリンクするミステリーの要素も含んでいて、相変わらず面白い話だなあ……と満喫しました。

     何回読んでも面白い、至極の一冊だと思うのでファンタジー嫌いじゃない人にはオススメしたいです。

  • 安心する物語
    思ったようには始まらなくても
    思った通りに
    終わってくれるから
    読んでいて安心するんです
    いろんな種類の才能があることを
    思い出させてくれる
    シリーズ名からして
    そうなんですよね
    いつか
    どこかで
    そういう未来があるかなぁ
    と思わせる
    ラストまで

  • サイモン、人を見る目は素晴らしい(笑)

  • [2021年4月現在、江戸川区にあり。
    墨田区には、1巻のみ。
    江東区には、1,4,5,9,10,11,12,13巻の8冊のみ。]

    クラッシュ・ブレイズ10巻。
    デルフィニア戦記とスカーレット・ウィザードで知った茅田砂胡。
    人生の転換期を経てから全くこの手の本を手に取る機会がなくなり、子供が出来てから復活した読書は主に幼児本と育児&家庭本、ついで勉強本といった感じで、それこそ10年ぶりにまたファンタジーの世界を再読するようになったら、、、色々出てる!多少は題名を耳にした気もするけれど、そもそもスカーレットの外伝とか、デル戦も外伝2から恐らく読んでいなかった模様。読み進めるべきシリーズを書き留めておこう。

    今回はジンジャーの話。いや、、、、ヴァンツァー、か??
    どんどん人間味を帯びてくる?ヴァンツァー。最後ジンジャーに求愛したサイモンが傷つかないかが心配だったけれど、映画バカで良かった。話の仕組み?自体はちょーっと無理やりすぎたのでそれを嫌がるファンもいるだろうけど、みんなの活躍?とドタバタを読みたいだけなので、私はそのあたりの件はどうでも(笑)まだ先があると思って読んでいたけれど、どんどん残りが少なくなっているのが心配だな。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • サイモンの災難
    200228読了。
    今年25冊目今月15冊目。
    #読了
    #サイモンの災難
    #茅田砂胡

    主役はジンジャーとヴァンツァー。
    この組み合わせ好き。

    映画作りととある事件。やはりミステリ色もあって楽しい。

    今作は挿絵が漫画チック。いい場面を切り取ってる。

    ヴァンツァーが笑うとこ、ジンジャーの落とし前の付け方がいい。

    面白さ伝えきれぬ苦悩。

  • 珍しくキーマンはヴァンツァー。
    知能は高いのに、手段を選ばずに事を起こす冷徹さ…というか、人として何かが欠落している彼の本質を、映画監督であるサイモンは見抜いたのだ。
    そればかりかリィ、シェラ、ルウ、レティシアそれぞれの本質をも。

    ルウを除いた面々が宇宙一の名女優ジンジャーを知らないという設定だったけど、確かヴァンツァーはこの世界に飛ばされたとき、本を読んで勉強することと同じくらい精力的に映画を観ていたはずだけど…。
    設定がぶれた?

    映画を作ることしかできない映画バカの監督サイモンは、愛すべき人物だけど、以前どこかで(多分漫画で)見たような既視感が否めない。
    けれどジンジャーが、自分の問題は自分で解決するジンジャーが、いいのよ。
    確かに彼女も非凡ではあるけれど、自分の技術と頭脳を駆使して駆け引きする姿が格好いい。
    ミステリ風でありながらミステリではなかったけれど、まあ面白かった。

  • 201704

  • 20170601読破

  • ジンジャーの人生観が深みがあってよいなぁ。。
    それぞれの思いが伝わってきて。

    事件の重さと会話の軽さが丁度良く感じた。

  • ジンジャー、かっこいい!
    ヴァンツァーの大人版がちらっと登場する。
    こんなすばらしい美青年のヴァンツァーでさえ、10代の男の子は『子ども』、20代の男の子は『若い子』と、『男』でないとバッサリ切り捨てるところはさすが!

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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