コーラル城の平穏な日々 デルフィニア戦記外伝2 (C・NOVELS Fantasia)
- 中央公論新社 (2011年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125011455
感想・レビュー・書評
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改めて読むと「俗悪な敵を常識知らずの手段でぶっ潰す」って構図は共通してるのに、なんでクラッシュブレイズシリーズはイライラしてデルフィニア戦記はそうでもないんだろう、と思ってたんですが、シェラの日常を読んでわかった。
クラッシュブレイズでリィたちが人助けをするのは言ってしまえば趣味で、社会的な立場は(色々コネはあるけど)助けられる側の一般市民と変わりないし、リィ自身も一般市民を目指している。つまり「一般市民が一般市民を助ける」という対等な関係のはずなのに、リィたちは一行以外の人物を助けることはあっても助けられることはなく、リィたち以外のキャラがほとんど引き立て役に終わってるのがモヤッとする。
に対し、デルフィニア戦記でリィが人助けするのは、心情的にはそう変わらなくても、そこには「王族として国民を守るのは当然(むしろ義務)」という構図が成り立つ。それにデルフィニア戦記ではお荷物じゃないキャラがいっぱいいる。
まあ二つの世界の違いを考えると納得なんだけど、どうにもクラッシュブレイズにはモヤッとするなあ(互角な敵が出てこないことも、リィたちとそれ以外との隔絶を強めている) でもやっぱりデルフィニア戦記は大好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デルフィニア国王の愛妾ポーラが気晴らしにとコーラル城下に出かけたがこれが大騒動に発展ーー!(『ポーラの休日』)。リィとウォルの婚姻も間近なある日シェラは超絶技を駆使して平穏な日々を送っていた……?(『シェラの日常』)。デルフィニア物語が二中篇+一短篇にて久々の登場!
(2011年)
—- 目次 —
ポーラの休日
王と王妃の新婚事情
シェラの日常
あとがき -
やっぱりこの物語は日常のお話が最高です!
登場人物の日常が普通なんだけど普通ではないところにいってしまうのでついニヤリとしてしまいますw
そんな平穏?な日々がたくさん読めて最高の作品でした! -
久しぶりのデルフィニア。外伝だけに、ウォルとリィの出番が少ないのはやむを得ないが、寂しい。
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[江戸川区図書館]
デルフィニア戦記外伝2巻。
読んだのは遠い昔。デルフィニアで知った作者、続けてスカーレット・ウィザードも読んだはず。図書館でふと田中芳樹(銀英伝)のシリーズが並べられているのを見たらその手のライトノベルが懐かしくなって、当時好きだった菊池秀幸と茅田砂胡を探してしまった。
好きと言いつつ記憶力のない自分に感謝。
大分ストーリーやラストの記憶が欠けていたスカーレットと違って、流石に何回も読み返したこちらのシリーズは割と細かいところまで覚えている、というか読んでもそうそう、と思い出せた。ただ、外伝は1までしか読んでいなかったので、本作と次作は初。
★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記
★桐原家~、もものき~ -
デルフィニア戦記の外伝二冊目。
まだリィもいる平穏なデルフィニアでの話。
『ポーラの休日』は、ポーラとナシアスの妹・アランナが二人で息抜きに魔法街へ出かけることに。何故魔法街だったのかは、シャーミアンの恋を叶えるためというおせっかいのため。
ところがそのお出かけの裏でこっそり護衛に付く王妃。王の頼みですが、確かに一番安全で贅沢な護衛です。
市内を楽しむ二人をよそに何故か出会ういつもの主要キャラの面々。最近魔法街で攫われる女性たちの捜査に巻き込まれます。
てんやわんやの騒動とそれに気づかぬ呑気なポーラとアランナが楽しかったです。
『王と王妃の新婚事情』は超短編。周囲の誤解と認識とは別に新婚だろうと二人は変わらない、ということで。
『シェラの日常』は、お見舞いに出かけた先で騒動に巻き込まれ、帰宅したところに王妃を狙う御一行様とかち合い、大食漢の主のためにせっせと作り上げた三日も寝かせた料理を台無しにされそうになって青ざめたりと、王妃がいない間も忙しく働いている様子の話でした。
外伝共通の合言葉、ナシアスは敵に回してはならない。 -
コーラル城の平穏な日々
190831読了。
今年84冊目今月14冊目。
図書館本
#読了
#茅田砂胡
#コーラル城の平穏な日々
デル戦の外伝2。
とても平穏ではない笑
ポーラの休日
主要キャラみんな出てきて、しかもなぜか変装扮装しまくり。
シェラの日常
スーパー家政婦シェラ。
いつもの癖で人を殺しちゃうドジっ子笑
キャラが生き生きしてるなぁ。
次の外伝は「ポーラの戴冠」
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目次
・ポーラの休日
・王と王妃の新婚事情
・シェラの日常
『ポーラの休日』
主要登場人物が勢ぞろいして、ポーラの休日にうまいこと絡んでくる。
途中から人身売買にかかわる組織とポーラの行動が交差して、緊迫した空気が流れるが、最後のオチが愉快。
キャリガンくん、癒し系ポンコツ小僧だなあ。(笑)
『シェラの日常』
有能すぎてやりすぎちゃったシェラが可笑しい。
焦りの元にあるのが、4日前に仕込んだシチューを無事にリィに食べさせないと…という世間的にはつまらん理由。
しかしシェラにとってはこれ以上大きな理由はないよねえ。 -
デルフィニア戦記の短編集。画集に収録されたもの以外にも、書き下ろし「シェラの日常」あり。「日常」がおてんばすぎますよ>シェラさん(笑)。あいかわらずのメンバーでございました。