新装版 戦後政治と政治学 (UPコレクション)

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130065023

作品紹介・あらすじ

戦後の社会科学は天皇制ファシズムの分析を出発点とし,現実政治的な問題関心から,50年代の保守・反動の動きを課題とした.本書は,日本政治に関する同時代分析の代表的業績を取り上げ,戦後政治学の歴史について具体的な日本の現実を踏まえて描く.

感想・レビュー・書評

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  • 敗戦直後から1950年代における日本の政治学を批評したもの。ハーバート・ノーマン、丸山眞男、川島武宜、ロナルド・ドーアなど。

    取り上げられている研究はいずれも、日本政治の現状分析にかんするものなので、当時の政治状況についても雰囲気が窺える。当時の政治研究が日本の近代化の遅れや再軍備に強い危機感を持っていたこと、その一方で近代化自体がもたらす問題(たとえば、大企業の政治的影響力増大)には、あまり関心を払っていなかったことが分かる。

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著者プロフィール

東北大学名誉教授、京都大学名誉教授。『現代日本の政治権力経済権力』(三一書房、1979年。増補新版1996年)、『アデナウアーと吉田茂』(中央公論社、1986年)、『自由主義的改革の時代──1980年代前期の日本政治』(中央公論社、1994年)、『戦後政治と政治学』(東京大学出版会、1994年)、『日本型ポピュリズム──政治への期待と幻滅』(中公新書、2003年)、『新左翼の遺産──ニューレフトからポストモダンへ』(東京大学出版会、2007年)など著書多数。

「2021年 『日本政治研究事始め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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