- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130111096
作品紹介・あらすじ
本書は、近年の「心理学と教育実践の間を埋めよう」とする試みを否定するものではないが、これらとはかなり趣を異にする。それは、心理学と教育実践の間を「埋めよう」とする以前に、そもそも心理学研究の営みは教育実践とどういう関わりを持ってきたのかという点についての反省、また、教育実践という実践を「研究する」ということはそもそも可能なのかについての根源的な問いから出発しようという点である。このような批判的な問い直しの観点が、これまでの研究には欠落していたのではないかという著者共通の認識に基づいてまとめられたものである。
感想・レビュー・書評
-
類書なし.類書が出たとしても本書を越えるものは20年は出ないのではないかと思う.本書のタイトルは「心理学と実践の間で」と読みかえることが可能である.心理学という学問を実践に活かすためにはどのような考え方をする必要があるか,が書かれている.それも一級の心理学者によって.もちろん肩書きが一級なのではなくて,研究者として一級である.良書というものはすべからく,「知識」を示すものではなく,「考え方」を示すものであり,本書はまさにそういった良書である.実践(や応用)を口にする研究者であれば一度は読んでおいた方がよいとおもう.研究者でなくとも,教育や心理学に感心があれば読む価値は十二分にある(ただしちょっと難しい内容も出てくる).
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心理学と教育現場の間には深い溝というか、通じ合えないものがあると言われているし、それはそうだろうなぁと思っていたので読んでみた、けど、難しすぎてよくわからず…。[07/10/15]