近代社会思想史

著者 :
  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130120074

作品紹介・あらすじ

社会思想史学の確立のために,新しい方法とはっきりした対象をうち出している.ルネサンス的人間,宗教改革的人間,啓蒙的人間,現実的人間,社会的人間という5つの典型的人間像を設定して考察する.

感想・レビュー・書評

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  • ルネサンスからマルクスに至るまでの西洋社会思想史を、分かりやすく解説している本です。

    「近代社会思想史」というタイトルなので、現代の社会・政治・経済に関するさまざまな思想家たちの仕事が取り上げられていないのは当然なのですが、おそらく著者には、近代社会の諸矛盾がマルクス主義によって止揚されるという、近代社会思想史に関する大きな見取り図が前提されているのではないかと思われます。そうした意味では、現代から振り返ってみると若干偏りのある記述だと読者が感じてしまう恐れがあるような気がしますが、全体的には西洋の社会思想史を1冊でたどることのできる教科書として、適当な本だと思います。

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著者プロフィール

城塚 登(しろつか・のぼる):1927-2003年。東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院を経て、東京大学教養学部教授、共立女子大学学長、日本倫理学会会長、日本学術会議会員などを歴任。東京大学名誉教授。著書に『近代社会思想史』(東京大学出版会)、『フォイエルバッハ』『若きマルクスの思想』(ともに勁草書房)、『新人間主義の哲学』(日本放送出版協会)、『ヘーゲル』(講談社学術文庫)、訳書にマルクス『経済学・哲学草稿』『ユダヤ人問題によせて・ヘーゲル法哲学批判序説』(ともに岩波文庫)、ルカーチ『歴史と階級意識』(白水社)などがある。

「2023年 『社会思想史講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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