西洋美学史

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130120586

作品紹介・あらすじ

絵画、彫刻、建築、詩、小説…「芸術」とはいったい何か。プラトン、トマス・アクィナス、ライプニッツ、カント、ハイデガー、ダントー…古代ギリシアから20世紀にいたるまで、「芸術」をめぐる思考の歴史を大胆に描きだす。アートや美について考えるための基本書。

感想・レビュー・書評

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  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000236895

  • 西洋美学史上の主要な思想家たちの議論を紹介しながら、美学にまつわる重要なテーマについての考察をおこなっている本です。

    プラトン、アリストテレスからはじまって、バウムガルテン、カント、シラー、ヘーゲル、ハイデガーといった哲学者たちの美学思想が順番にとりあげられており、章立てを見るとオーソドックスな美学概論のようにも思えるのですが、それぞれの思想家たちの議論のなかから、著者が論点をえらび出して、そのテーマにまつわる議論が展開されています。

    ただし、それぞれのテーマは美学史においてかたちを変えながらくり返し現われるような問題がえらばれています。著者自身も、「本書の横糸をなす各章において、私はそれぞれの主題に即した小さな美学史を縦糸として織り込んだが、この作業をとおして、美学史は単なる過去の遺産であることをやめ、美学の現在的営みの一つとして生き返ることになろう」と述べていますが、西洋美学史上にいくつもの補助線を引く試みがなされており、興味深く読みました。

  • 図書館にて。入門書かと思ったらゴリゴリ専門的な話から始まったので、もう少し知識をつけてから再戦を目指す。

  • 面白かったので定期的に読み直すようにしたい。

  • 著者:小田部 胤久(1953-)
    ISBN:978-4-13-012058-6
    発売日:2009年05月下旬
    判型:A5, 288頁

     プラトン,トマス・アクィナス,ライプニッツ,カント,ハイデガー,ダントー……古代ギリシアから20世紀にいたるまで,西洋の思考のうちに絵画,彫刻,建築,詩,小説といった「芸術」はどのように捉えられてきたのか.感性や美との関わりをふまえつつ,芸術の理念が変化してきた歴史を大胆に描きだす.アートや美について考えるための基本書.
    http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-012058-6.html



    【目次】
    はじめに [i-viii]
    目次 [ix-xiv]
    凡例 [xv]
    はしがき [-]

    第一章 知識と芸術――プラトン 001
    第二章 芸術と真理――アリストテレス 013
    第三章 内的形相――プロティノス 029
    第四章 期待と記憶――アウグスティヌス 041
    第五章 制作と創造――トマス・アクィナス 053
    第六章 含蓄のある表象――ライプニッツ 067
    第七章 方法と機知――ヴィーコ 079
    第八章 模倣と独創性――ヤング 091
    第九章 趣味の基準――ヒューム 103
    第一〇章 詩画比較論――レッシング 117
    第一一章 自然と芸術I――カント 131
    第一二章 遊戯と芸術――シラー 147
    第一三章 批評と作者――シュレーゲル 161
    第一四章 自然と芸術II――シェリング 173
    第一五章 芸術の終焉I――ヘーゲル 187
    第一六章 形式主義――ハンスリック 201
    第一七章 不気味なもの――ハイデガー 215
    第一八章 芸術の終焉II――ダントー 231

    あとがき(二〇〇九年四月 著者識) [245-247]
    引用文献 [15-20]
    西洋美学に関する事典・概説書 [12-14]
    人物生歿 [8-11]
    事項索引 [5-7]
    人名索引 [1-4]

  • 美学とは美と感性と芸術の哲学である。これをベースにプラトンやカントなどの哲学者の著作を読み解いていこうかな、と思った。

  • 論点の把握程度にさらっと。きちんと読みなおす。
    美学と現象学を接続させたいが、そんなできるのだろうか……。

  • 学生時代に投げ出してしまった、美学の教科書。18世紀半ばにドイツのバウムガルテンによって新たに哲学的学科として作り出された学問、『美学(Aesthetica)』について、プラトン、アリストテレス、アウグスティヌス、カント、シラー、ヘーゲル、ハイデガーなどの原典を引用しつつ、美学史というテクストを編み直すことが意図されている。

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784130120586

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著者プロフィール

東京大学大学院人文科学系研究科教授

「2020年 『美学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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