講座美学 3

制作 : 今道 友信 
  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130150330

作品紹介・あらすじ

現在,美学の研究でとられている方法のいくつかを紹介し,その学問的実質を論じて,読者の思考に供する.美学方法叙説/現象学/解釈学/芸術記号論/分析美学/実験美学/形而上学的方法/社会学的方法/比較美学/構造主義/制作学/カロノロジア〈執筆者〉今道友信,金田晉,眞鍋將,篠原資明,戸澤義夫,川野洋,藤田一美,庄野進,吉岡健二郎,山縣熙,谷川渥

感想・レビュー・書評

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  • 3巻は「美学の方法」。現象学や解釈学の項目を立て美学の
    方法論を解く。章ごとに執筆者が違うことや紙幅の制限など
    のためだろう、端的に書かれた哲学書という印象で、1巻・
    2巻に比べてかなり難解で厄介な相手だった。半分も飲み
    込めてないんじゃないかな。4巻に続きます。

  • 「講座美学」シリーズの第3巻で、学問としての美学における主要な方法についての論文が収録されています。

    本巻の「はじめに」には、「二十世紀後半によく使われていて将来も稔り多い成果を生むと思われる方法を選ぶことにした」とあり、現象学、解釈学、芸術記号論、分析美学、実験美学、形而上学的方法、社会学的方法、比較美学、構造主義、制作学がとりあげられています。また、編者の今道友信が提唱する「カロノロジア」についても一章がわりあてられています。

    ただし、執筆者によってそれぞれの章における方法のとりあつかいに大きなちがいがあります。金田晉が執筆を担当している「現象学」の章では、執筆者がすでにこの主題について論じたことがあるためか、ハルトマンやインガルデンといった現象学の立場に立つ美学者についての解説はなされておらず、もっぱらフッサール自身の美学的議論の検討がなされています。また藤田一美が執筆を担当している「形而上学的方法」の章は、アリストテレスの美にかんする思想についての論考となっており、編者の今道が「序論」においてスーリオ、ベルリンガー、パレイゾンらの仕事について触れるなど、現代的な観点から補足的な解説をおこなっています。

  • 美学の方法

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