マムルーク: 異教の世界からきたイスラムの支配者たち

著者 :
  • 東京大学出版会
3.75
  • (0)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 33
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130210539

作品紹介・あらすじ

アラブを知るためにイスラムの歴史を読む。マムルークとは、男奴隷を意味するアラビア語である。彼らは、軍人として頭角をあらわし、1000年にわたりイスラム社会に君臨した。マムルーク1000年の歴史にイスラム社会の独自のあり方を探る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この本を読むと
    今騒がれている組織が何をしようとしているのかが
    少しだけわかるような気がします。
    だけれども、あちらがやっているのはマムルークとは
    似て非なる非人道的行為です。
    (女性の使い捨てからしても明白)

    マムルーク朝というのがありましたが
    異例とも言える、奴隷が統治していたのですね。
    そしてこの名称がついているものの
    ほとんどの場合はそのまま労働として放り出される
    わけではなく、しかるべく教育によって
    兵士となるか、それ以外のものになるかは
    決まったようです。

    最後のほうにはその違った意味での「奴隷」の
    廃止までが出てきます。
    もうなくなったものの、結構最近まであったのですね。

  • イスラム世界での奴隷全般について書かれた一冊です。イスラムになじみのない人にも読みやすい一冊となっています。アメリカの綿畑で働く黒人奴隷しかイメージできない人は印象ががらっと変わることまちがいなしです。

    九州大学
    ニックネーム:山本五朗

  • <a href="http://www.bk1.co.jp/product/00743875/?partnerid="><b>マムルーク</b> 異教の世界からきたイスラムの支配者たち</a><br> 1991.3<br><br><br>主にトルコ系の奴隷を指す言葉マムルーク。<br>彼らが次第に権力を握り、しまいには王朝まで建てた軌跡を記す。<br><br>「マムルーク研究ならこの人の本を読みなさい」と、<br>指導教授に勧められていた佐藤先生の著作です。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京大学東洋史学科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学、早稲田大学で教授を歴任。東洋文庫研究部長。史学会理事長を務める。文学博士。東京大学名誉教授。専攻は、アラブ・イスラーム史。著書に『中世イスラム国家とアラブ社会』『マムルーク』『イスラーム世界の興隆』『イスラームの国家と王権』ほか多数ある。1942~2011。

「2011年 『イスラームの「英雄」 サラディン――十字軍と戦った男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤次高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×