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- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130300230
作品紹介・あらすじ
1960年を、「明治維新」にはじまる日本の工業化の成熟期と位置づけ、「弥生」以来の農業社会から工業社会への離脱期とすら位置づける。しかし同時に、この過程で、日本の高度成長のメカニズムの破綻も国民の誰の目にもあきらかとなった。公害による自然と人間との生態学的均衡の崩壊、あるいは消費文化の肥大にもかかわらず進行した都市問題・農業問題、さらに物価問題の激化にみられる国民生活の矛盾がこれである。しかも高度成長のメカニズムが明治以来の国家の論理・資本の論理の延長であるかぎり、これを再構成して、そこからあらためて-明治100年にしてはじめて市民の論理・生活の論理を問うことを国民的課題とすることになった。本書は、このような課題をもつ市民の論理・生活の論理を著者なりに構成したものである。