立法過程 (現代政治学叢書 12)

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130321020

作品紹介・あらすじ

本書は現代日本の国会を中心に議会の立法過程を体系的に明らかにしようとするものである。現代の政治体制の中で議会はどのように位置づけられるのであろうか。現代の議会はどのような機能を持ち,いかなる役割を担っているのであろうか。「議会政治の危機」が叫ばれる中で現代の議会には、どのような可能性が開かれているのであろうか。このような問いかけに対して、現代日本の立法過程の全体像を浮き彫りにすることを通じて、何らかの答えを導き出そうとするのが本書の目的である。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は「はしがき」で、「議会やその立法過程に関する研究は、これまでもっぱら憲法学者や国会の現場で実際に立法事務に携わる人々によって担われてきた」といい、実証的な政治学の立場から日本における立法過程を考察する試みが欠けていたと指摘しています。

    本書は、「行政国家現象」といったような法学的な観点からではなく、現実の立法過程のなかで従来その役割が軽視されてきた参議院や野党の影響力についてもていねいに分析し、五十五年体制下における立法過程を明らかにしています。

    比較的コンパクトな本ですが、立法過程の複雑なしくみについてくわしく論じられており、おもしろく読みました。

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著者プロフィール

岩井 奉信(いわい ともあき)
1950年生まれ. 慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学. 法学修士. 現在は日本大学法学部教授. 主著に『立法過程』(東京大学出版会, 1988年), 『「政治資金」の研究』(日本経済新聞社, 1990年)がある.

「2017年 『日本政治とカウンター・デモクラシー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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