進化と人間行動 第2版

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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130622301

作品紹介・あらすじ

「人間とは何か」という問いに「進化」という側面から光を当て、生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第2版! 新たに共著者を迎え、分子生物学・化石人類学を含む研究の進展に対応し、生活史・文化進化について章を設けるなど、内容を刷新。

感想・レビュー・書評

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  • 長谷川寿一・長谷川眞理子・大槻久著『進化と人間行動 第2版』の一部を公開中 - 東京大学出版会
    http://www.utp.or.jp/news/n47043.html

    進化と人間行動 第2版 - 東京大学出版会
    http://www.utp.or.jp/book/b600572.html

  • 数学的な説明が多く、読みづらい部分もあったが、進化はどのように生物の行動を形作ってきたか、ヒトの行動を規定してきたかが初心者でも分かるように説明されていたと思う。また、進化心理学の発展の順序にもよく触れられていたので、先人たちがどのように考え、どのように誤解していたかも追えて面白かった。

  • この分野を、概観していてしかし詳細。
    参考図書の紹介が優れている。

  • 人間とは何かを遺伝や文化、行動などを他の動物と比較したりしながら読み解く教科書みたいな本。今まで読んできた人間行動の知識がいっぱい出てきたので、ほんとに必要なことを1冊にまとめた教科書というイメージ

  • 【書誌情報】
    進化と人間行動 第2版
    著者:長谷川 寿一
    著者:長谷川 眞理子
    著者:大槻 久
    ジャンル:自然科学 > 生物
    発売日:2022/04/26
    ISBN:978-4-13-062230-1
    判型・ページ数:A5 ・ 344ページ
    定価:2,750円(本体2,500円+税)

    「人間とは何か」という問いに「進化」という側面から光を当て、生物としてのヒトという視点で行動や心理をとらえたロングセラー・テキストの全面改訂第2版! 新たに共著者を迎え、分子生物学・化石人類学を含む研究の進展に対応し、生活史・進化心理学の研究法・文化進化について章を設けるなど、内容を刷新。
    https://www.utp.or.jp/book/b600572.html

    【目次】
    第2版まえがき [i-ii]
    目次 [iii-v]

      I 進化とは何か
    第1章 人間の本性の探求
     1 生物としての人間
     2 遺伝と環境――古くて新しい問題
     3 進化的人間理解をめぐる誤謬と誤解

    第2章 古典的な進化学
     1 ダーウィン以前の世界観
     2 進化とは
     3 自然淘汰
     4 適応
     5 適応度
     6 様々な適応の例
     7 人間の活動が引き起こす進化

    第3章 現代の分子進化学
     1 遺伝学の幕開け
     2 遺伝子の物理化学的実体  
     3 遺伝子の発現機構
     4 突然変異の実体
     5 中立進化と分子系統樹
     6 ゲノム科学の時代
     7 遺伝子から行動へ

    第4章 「種の保存」の誤り
     1 種の保存と群淘汰
     2 群淘汰vs.個体淘汰  

    II 生物としてのヒト

    第5章 霊長類の進化
     1 生物界におけるヒト
     2 大型類人猿――ヒトのゆりかご

    第6章 人類の進化
     1 人類進化の大きな流れ
     2 初期猿人――直立二足歩行する類人猿
     3 猿人――草原への進出 
     4 原人の進化
     5 アジアの原人の多様性
     6 肉食の起源と食物分配――ハンター仮説とホームベース仮説 
     7 ホモ・エレクトゥスの生活 
     8 火の利用と調理仮説
     9 旧人から新人へ
     10 新人の誕生

    第7章 ヒトの生活史戦略
     1 生活史戦略――人生のタイムスケジュール
     2 様々な生物の生き方――rとK 
     3 霊長類の生活史戦略
     4 ヒトの生活史戦略の特徴

    第8章 血縁淘汰と家族
     1 血縁淘汰理論 
     2 生物界における血縁淘汰
     3 血縁認識 
     4 血縁者間の協力
     5 非血縁者間の葛藤 
     6 血縁者間の葛藤

    第9章 血縁によらない協力行動の進化
     1 直接互恵性
     2 動物における直接互恵性
     3 直接互恵性の成立条件 
     4 裏切り者検知から進化した心理メカニズム
     5 間接互恵性とモラル
     6 実験室で明らかにされるヒトの社会性

    第10章 雄と雌:性淘汰の理論
     1 生物における性差 
     2 性淘汰の理論
     3 配偶者の獲得をめぐる競争と配偶者の選り好み
     4 雄と雌の葛藤と対立

    第11章 ヒトにおける性淘汰
     1 ヒトの生物学的特徴と配偶システム 
     2 ヒトにおける配偶者獲得競争と配偶者選択
     3 ヒトにおける配偶者防衛と家父長制

    III 心と行動の進化

    第12章 ヒトの心の進化へのアプローチ
     1 他の動物種との比較研究
     2 心の発達と進化
     3 人類学・考古学との協働
     4 文化間の比較
     5 進化理論にもとづく仮説検証型研究

    第13章 ヒトにおける文化の重要性
     1 遺伝と環境、学習、文化 
     2 ニッチェ構築
     3 文化変容の蓄積と発展
     4 ヒトの進化環境と現代社会

    引用文献 [311-324]
    人名索引 [325-326]
    事項索引 [327-331]
    著者略歴 [332]

  • 簡単な生物学と文化人類学などを総合して考察しながら記述されている本。もっと性差について突っ込んで考察されているかと思ったが、学術書であるためか比較的客観性が高い本だった。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000059197

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著者プロフィール

東京大学名誉教授

「2022年 『進化と人間行動 第2版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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