現代宇宙論―時空と物質の共進化

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130626125

作品紹介・あらすじ

科学技術の進展に伴い飛躍的に発展を続け,素粒子論や一般相対性理論,統計力学などさまざまな分野とも密接な関係をもつ現代の宇宙論.読者が最前線の研究分野へと進んでいくために必要な基礎的素養が身に付くよう,広い視点からていねいに解説する.

感想・レビュー・書評

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  • 全体的にかたい印象があるものの、その分1つ1つ丁寧に進んでいるように思います。

    天文・宇宙物理をやっているとどこかでこの宇宙論の知識が入ってくるため、天文系の本で勉強しようとするわけですが、どうも天下り的でごまかされてると感じることが多々あります。もしくは結果だけ載せるというパターンですね。

    私はとりわけ構造形成(宇宙の構造がどうやってできたのか)の話を中心に読んだのですが、暗黒物質(ダークマター)の必要性を説明したセクションは非常に勉強になりました。

    暗黒物質というと観測によって間接的に存在が示唆されるという説明がメジャーですが、理論的にその必要性を体系立てて教えてくれるのは珍しいと思いました。


    所在:中央館3F, 理学部図書館
    OPAC情報:https://opac.lib.niigata-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB02471789?hit=2&caller=xc-search

  • 140308 中央図書館
    とても読みやすそうに見えたが、一般相対論のフレームだけでもアタマに入れておかないと前に進むのはむずかしい・・。
    物理の幅広い分野を総合しての前線といえば、固体物理か宇宙科学か、ということになりそうだが、後者は前者に比べて、つぶしが効かない学問というニュアンスが。スケールの点でとてもロマンをそそるのだけど。

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著者プロフィール

■松原 隆彦(マツバラ タカヒコ)
高エネルギー加速器研究機構、素粒子原子核研究所・教授。博士(理学)。京都大学理学部卒業。広島大学大学院博士課程修了。
東京大学、ジョンズホプキンス大学、名古屋大学などを経て現職。主な研究分野は宇宙論。
2012年度日本天文学会第17回林忠四郎賞受賞。
著書は『現代宇宙論』(東京大学出版会)、『宇宙に外側はあるか』(光文社新書)、『宇宙の誕生と終焉』(SBクリエイティブ)など多数。

「2020年 『なぜか宇宙はちょうどいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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