環境創造の思想

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  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130633062

作品紹介・あらすじ

「自然」との共存。取り戻すべき「自然」を考える。

感想・レビュー・書評

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  • 【「蘭岳」第124号(2011)による「私の推薦図書」記事の転載】

    本書は、人間の諸活動を原因とした地球規模の環境問題がより一般社会にも認知され問題視されるようになった1990年代に、著者の専門であるランドスケープエコロジーの視点を用いて「人間と自然との新たな共存」のための理念と方法について著述している。自然や環境の守り方の考え方には、「自然や環境は守るべきもの」であるから守るという「環境保護」の考え方と、「人間と自然との関係性、調和やバランス」を考えながら自然や環境を守る(あるいは童Ijる)という「環境保全」の大きく2つの捉え方があるが、本著は、特に後者の「環境保全」の考えをもとに、どのように環境を守り創るべきかが理解できる内容となっている。すでに20年近く前に記されたにも関わらず、改めて見てもその内容に古さは感じられず、著者は本書以降も執筆を重ねているが、ベースとなる考えはこの著書に集約されていると感じられる。実際に環境を守るとは何か?守るためにはどのようにすべきか?等の疑問に答える内容も多く記述されており、環境問題に興味がある一方でーそのような疑問を持つ学生にはお勧めの書である。

    くらし環境系領域 市村恒士

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00099938

    #「蘭岳」内の「私の推薦図書」コーナーに掲載された記事を許可をいただき転載しています。

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著者プロフィール

国連大学上級副学長。東京大学サステイナビリティ学連携研究機構長。近著に『日本の自然環境政策』(共編著、東大出版会、2014年)、主な論文に Takeuchi, K. et al.(2014)“Using sustainability science to analyse social-ecological restoration in NE Japan after the great earthquake and tsunami of 2011” Sustainability Science, 9, 513-526 等。

「2014年 『国連大学 包括的「富」報告書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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