さくら 上巻―ドラマ小説 NHK連続テレビ小説

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140053843

作品紹介・あらすじ

ハワイ生まれの日系四世、さくらが来日し、一家のルーツである飛騨高山で英語の指導助手をしながら、小京都の文化や大家族の真心にふれ、持ち前のフロンティア精神と底抜けの明るさでたくましく成長していく物語。

感想・レビュー・書評

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  • ハワイから祖父の祖国・日本に英語指導助手としてやってきた、ハワイ生まれハワイ育ちの日系四世のさくら。日本好きな祖父に愛され、日本文化をこよなく愛する彼女は日本で自分のルーツを探りたいと願うが、アメリカ人でもある自分と、日本と日本人のギャップに翻弄されてしまう。ひょんなことから東京ではなく祖父の故郷・岐阜の高山に行くことになったさくらは、男子校の教師として同僚の桂木、沢田、受け持ちクラスの男子生徒達、そして下宿先の沼田家の人々と時にぶつかり時に心を通わせながら少しずつ成長していく。2002年度前期のNHK連続テレビ小説こと朝ドラ。異色の異国育ちヒロインによる、高視聴率を記録した作品のノベライズ上巻。

    すっかり朝ドラ民になってしまった私。再放送中のてるてる家族も最高に面白い作品なため、「完全版が映像化されてない朝ドラが見たいのならノベライズを読めばいいじゃない!」「それだー!」ということでポチッてしまってたのでした。「さくら」はてるてるの前年に放送されていた作品で、私も少し見ていた(ドラマを見たと言うより、映像をチラッと見た程度)のですが話がそこそこ気になっていたし(バイリンガルな子が好きということもある)あさが来たに記録を破られるまで今世紀中の最高視聴率をマークしていたとかであ、結構記録よかったんだなー(とはいえ朝ドラにおいて視聴率はそれほど重要な指標ではない)ということが印象に残ってたのでまず読むならコレ!と決めたのでした。
    本来なら映像のドラマなので実際に見た方がいいのだけど、ノベライズにしてもそこそこ面白かったです。マッサンのエリーもそうだけど外国出身ヒロインあるあると言ったような(ある種あからさまにも過ぎてちょっとやり過ぎ感もあるけど)日本と母国とのギャップの戸惑ったり、これも朝ドラあるあるですがヒロインの行動が問題を起こしたり、実際見てたらもしかしたらもにょるかもな~とは思うし、常に現行朝ドラが批判の的となってしまうSNS全盛の現代に放送したら荒れるかもなーとか思うところも多々あったのですが(まあ大分前の朝ドラだしね)最後の方、一朗がハワイの日系人の歴史と祖父の故郷に行った時のことを講堂で話したところで読んでて泣いてしまいました。弱いんだーああいうのに! あとそれからロバートがいるのはわかってるんですが桂木とさくらのこれからにニヤニヤしてしまいますね(・∀・) 下巻どうなるか楽しみ~! あと長澤まさみさんが出てたのにも驚きました! 長澤さん朝ドラヒロインしてないんだよなあ意外だけど。

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著者プロフィール

島根県生まれ。脚本家・作家。脚本は、NHK連続テレビ小説『さくら』(橋田壽賀子賞)、『冬の運動会』(放送文化基金賞・テレビドラマ番組賞)、NHK大河ドラマ『篤姫』、『江~姫たちの戦国~』など。小説は、『江』上下巻(NHK出版)、『美女と男子』(NHK出版)、『おね』上下巻(NHK出版)。

「2022年 『ヘルンとセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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