渋谷に里帰り

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140055311

感想・レビュー・書評

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  • 東京(渋谷)に思い入れがないと少し辛いかな。
    面白くない訳ではないけど物足りないですね。

  • 読後爽やかな気分になれる素敵なお話でした。
    坂岡さんと稔の会話も軽快で良かったし(軽快っていっても、強気な坂岡、喜怒哀楽のない稔だけど。)

    「シスコ」とか懐かしい。稔の知る渋谷は、私の知る渋谷でもあって読んでいて楽しかった。

  • 東京出張のお供に持って行った一冊。

    食品会社に入社して10年、大した業績を生み出したことがない僕が、
    寿退社するNo1営業:坂岡女子の全業務を、なぜか引き継ぐことに…!
    担当は渋谷エリア。
    飲食店の激戦区であり、かつ、僕の鬼門でもある。
    渋谷には苦い思い出があり、小学生以来足を踏み入れていないのだ。
    坂岡女子が退社するまでの1か月で
    きちんと引き継ぎができるのか?

    最近、お仕事小説ばかりを読んでいますが
    この本は、ずば抜けて主人公のやる気がない。笑
    でもこんなもんですよ。
    仕事が生きがい、仕事や職場の人が好きで仕方ない、という人のほうが少ないと思う。
    そういう意味でとってもリアルでした。

    できない「僕」は結局 坂岡女子の仕事ぶりをみて
    営業とはなんたるかを学び、立派な営業になっていくわけです。
    営業って人気投票みたいな要素が強いから、
    人格の否定/肯定に直結しているような気がして
    絶対自分にはできない、と改めて思った。
    自分のいるフィールドで引き続きがんばるよ。

    「性格悪いね」
    「よくひとに言われます」
    「直さないの」
    「直したらおれではなくなるんで」

  • あっという間に読んじゃった。
    いやいやいい意味で。
    こうもさらっと読ませて、なおかつ面白いってホントすごいなー山本さんは。

    業務用食材を扱う会社の営業マンの主人公。
    彼は子供時代を渋谷で過ごしたが、地元の幼馴染が「裏切り者」とみなす「土地を売って郊外に引っ越す」こととなり、それ以来渋谷は鬼門と思っている。
    その鬼門と思っていた渋谷に、仕事の関係で配置替えとなり、前任者の先輩女性社員について挨拶回りをする羽目に。
    しかし様々な出会いや出来事が彼を取り巻き、気持ちに変化が生まれてくる・・・。

    あー、あらすじで書くと、つまんなさそー!!
    うまく伝えられない自分にジレンマ!!
    でも面白いから!!
    読んでみて損はないから!!
    と力説してみる。

    ちなみに『凸凹デイズ』の醐宮さんが、主人公の元カノとしてちょい出するんで、こういったリンクがお好きな人にもたまらないかと思われます。
    『凸凹デイズ』も面白いんで、二冊合わせて読まれる事をお勧めします☆

  • 小学校卒業と共に離れ
    鬼門と化していた「渋谷」

    退職する先輩の後をひきついで
    渋谷を担当するハメになった主人公

    喜怒哀楽がないのかと揶揄されるほど
    無気力だった主人公が前向きに進むまでの
    お仕事話。

    この作家さんの小説は読みやすく、親しみやすいから好き。
    読後感は爽やかです
    ところどころの会話もクスっと笑えます

  • 7月30日読了。

  • 小学校卒業以来、鬼門だった渋谷を避けて通ってきた食品卸会社勤務の主人公、峰崎稔。
    寿退社する坂岡女史から、渋谷地区の営業を引き継ぐことになり、渋谷に里帰りしてきた。

    『凸凹デイズ』『カイシャデイズ』に続き、手に取った著者の作品3つ目。

    もう~、面白かったです。
    随所にある、クスッとポイント。
    毎回これがたまらない。

    登場人物も、毎度のことながら魅力的。
    元上司の椎名課長の憎めないことといったら。
    新しい上司小野寺課長を的確に表すトイレのシーンとか、上手過ぎます。
    主人公峰崎なんて、喜怒哀楽のない出来ない感じでいるくせに、やっぱり国立大卒で、実は出来るやつというところがたまらないのです。

    著者のお仕事本は、さらっと軽く読めるのに、大事なフレーズがたくさん潜んでいます。
    後半、何度も、目頭が熱くなりました。

    凹組のゴミヤさんが、峰崎の元カノだったという繋がり、これも、前回同様嬉しいサプライズでした。

    山本作品、まだまだ追いかけていくつもりでいます。

  • 感想はブログにて。
    http://croco.blog14.fc2.com/blog-entry-5.html

  • 面白かった!
    読み終えたあと、爽やかな気分になる!

  • 学生時代を渋谷ですごしたので、楽しく読めた。懐かしいお店の名前や風景がいっぱい!

    山本さんのお仕事小説はオススメ。

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著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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