13番目の物語 上

  • 日本放送出版協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140055465

作品紹介・あらすじ

古書店で本に埋もれて働く目立たない「わたし」に、一通の手紙が届いた。差出人は、プライベートのすべてが謎に包まれた有名女流作家。手紙は、「わたし」を磁石のようにひきつけて離さなかった。なぜなら、自分についてのすべてを「わたし」に語るというのだ。手紙に導かれた先は、作家が孤独に住まうヨークシャーの屋敷。そこで語られはじめたのは、驚くべき未完の物語だった…。

感想・レビュー・書評

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  • 古書店で働く「わたし」に一通の手紙が届く。
    差出人は、プライベートが謎に包まれた有名作家。
    「わたし」に自分の人生の全てを話すという。
    向かった先は作家が住むヨークシャーの屋敷。
    そこで語られたのは驚くべき未完の物語だった。

    「だれにでも物語がある」

    登場人物それぞれが抱える物語。
    過去、秘密、その時の事情。
    それらが語られることで一つの物語ができあがっていく。

    作家と出会ってからが面白い。
    気が付くとエンジェルフィールド家の物語に引き込まれてた。
    続きが気になって止まらない。

  • ファンタジー気味なのか、まだいまイチよくわからない。

  • 自叙伝作家が著名な作家から自出を頼まれる。それは巻末にあるはずの13番目の物語がなかったことから始まる。だが13番目の物語は全容を知る事でできなくなる。
    誰もが秘密にしたい事があるはず、それをあからさまにする勇気はあるだろうか。そんな作家の心理が読みきれなかった。

  • 何というゴシック。19世紀ゴシック小説へのオマージュで溢れている。

  • 著名な作家ヴァイダ・ウィンターの伝記著者に指名されたマーガレット・リーが、エンジェルフィールド家の狂気に満ちた経験をたどっていく。すべての登場人物が、ある意味で何らかの狂気をはらんでおり、ヴァイダの語りはマーガレットの狂気によって触発され、マーガレットはヴァイダの狂気に触れて自らの抑圧された記憶と感情をとらえなおす。

  • 久しぶりのワクワク
    どんどん進みたい
    こんな感じ・・・うれしい

  • いま、読まないといけない本(仕事関係)がたくさんあるのに、つい惹かれて手にとってしまう。

    本を読む楽しさを思い出させてくれる。
    はやく下巻が読みたい。


    そして、イギリスにいきたくなる。

  • 何か感情移入できる小説を。
    そう求めてbooklogでのレビューで知って読み始めた。

    なんとも奇妙な感じ。
    描写が私にとってはグロく、なかなか読み進められない。
    このままでハッピーで終われるのだろうか。

    なんとか読み終わったこの本。
    重たい気持ちと少しの期待で下巻を読み始めたいと思う。

  • 今まで己の生い立ちについて真実を語らなかった人気作家が、古書店で働く主人公に手紙を送ってきた。本当のことを話すので来てほしいと。半信半疑で出向いた主人公は、想像もしていなかった話を聞かされる――他人が語る人生にはたして興味が持続するだろうかと、それこそ半信半疑で読みはじめたが、これが面白かった。静かな異常性と言おうか、気がつけば作家の語りに引きつけられ、夢中でページをめくっていた。
    双子であることが大きなカギになるのか。そして物語の結末は?
    現時点では着地方向やジャンルが不明なのだが、だからこそ下巻がとても楽しみに思える。

  • 面白かった。
    主人公は古書店の娘で、世の中に知られていない人たちの人生に興味を持ち伝記を書いている。
    そんな主人公にある有名な作家から手紙が届く。

    その作家から語られたのは、壮絶で想像を絶するような真実の物語。
    長い物語なので、少しずつ読もうとしていたんだけど、あまりに面白くて次はどうなるのだろうと、ついつい読みすぎて、毎日夜更かしをしてしまった。
    意外な展開が繰り広げられるので、最後の最後まで、退屈したり、飽きたりしないで読める物語。

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