総理にされた男

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140056707

作品紹介・あらすじ

総理の"替え玉"にされた売れない舞台役者が国民の怒りと願いを代弁する。圧巻の予測不能な展開!読み終えた後の爽快感は必至!人気作家・中山七里が政治の世界をわかりやすく、感動的に描いた、ポリティカル・エンターテインメント小説!

感想・レビュー・書評

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  • 『いやいや、絶対バレるでしょう』と一瞬思ったものの、一旦脇にすっと置いて、純粋に展開を楽しめました。
    政治のことも分かりやすく書かれていて、勉強にもなりました。

  • まあ、のっけから無理のある設定ではあるが、エンターテイメントとしてはなかなか楽しめる1冊。魑魅魍魎の妖怪世界と化している政治の世界を痛快に皮肉っていて、胸のすく思いです。

  • 内閣総理大臣・真垣のそっくりさん芸人・慎策。
    ある日突然、真垣の替え玉にさせられて職務に就くことに…。

    面白かったです。
    ありえない!ありえない!と言いながら一気読みでした。
    慎策と樽見、いいコンビだったのに…。残念です。

    印象的だったのは、吉田茂元首相の言葉。
    ”本来自衛隊は感謝されてはいけない存在。
    日陰者である時の方が国民や日本は幸せなのだから。”

    そう言われてみれば…
    でも災害の度、支援してくれる自衛隊の方々には心から感謝してます。

    #VSテロから最終章における総理の演説は圧巻!

    そして巻末のお約束の一行。
    「この作品はフィクションであり、
    登場する人物・政党名・団体名は実在するものとは関係ありません。」
    ふ~ん・・・
    いつもなら気にもしないのに、やけに目につきました。

    改めて「絶対投票に行こう!」と決意した次第です。

    • 杜のうさこさん
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      ご無沙汰してしまって、すいません。

      この本、面白かったですよ♪
      でも中山七里さんっぽくは...
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      ご無沙汰してしまって、すいません。

      この本、面白かったですよ♪
      でも中山七里さんっぽくはないみたいですね。
      私、中山七里さんはっきりと読んだ記憶がなくて。
      ”どんでん返しの女王”らしいですね。
      御子柴弁護士シリーズがおススメとお聞きしたので、
      今度読んでみようと思っています。

      私は、koshoujiさんのレビューが、楽しみ楽しみ。(*^-^*)
      2016/01/30
    • koshoujiさん
      えっと、二本ほどレビュー書きました。
      二本とも全く論調が異なります。
      同じ人間が書いたとは自分でも思えません(笑)。
      えっと、二本ほどレビュー書きました。
      二本とも全く論調が異なります。
      同じ人間が書いたとは自分でも思えません(笑)。
      2016/02/06
    • 杜のうさこさん
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      早速、二本拝読してきました!
      >同じ人間が書いたとは自分でも思えません(笑)。
      うふふ、本当...
      koshoujiさん、こんばんは~♪

      早速、二本拝読してきました!
      >同じ人間が書いたとは自分でも思えません(笑)。
      うふふ、本当に(#^^#)

      何度も言ってますが、レビューが読めるようになって本当にうれしいです。
      楽しませていただきました♪
      2016/02/06
  • 途中まで半沢直樹シリーズを読んでいるような爽快感でした。協力者が2人ともいなくなってしまい、最後どうなるんだろうとハラハラしましたが、そうなるとは。撃たれて死んでしまうんじゃ?と予測したので笑

  • 推理小説界でどんでん返しの帝王との異名をとる、『さよならドビュッシー』や、『贖罪の奏鳴曲』の著者が、このような政治小説を著すとは!
    総理大臣が主人公ということで、やはりブクログの皆さん、文庫化され放映もされた、池井戸潤の『民王』を連想されたようで。例えていえば、あちらは変化球なのに対し、こちらは直球勝負というところか。
    作中、やり玉に挙がる政党、政治家それぞれに、実在する政党、政治家を想起し、思わずニヤリ。
    それでも、直球勝負のこの作品は、政治家とは何か、政治家はいかにあるべきか、一国のリーダーは危機にどのように対応すべきか、国家とは、を真摯に問いかけてくる。
    これも、一介の役者が、似ているというだけで、総理の替え玉にされるという荒唐無稽な小説的発想だからなしえたことと言えよう。
    特に、圧巻は『VSテロ』の章。テロ集団に襲撃された日本大使館、要求が通らなければ館内の人質を一人ひとり殺傷するというテロ集団。危機迫る情勢に、そして憲法9条と人質の命との相克に、”替え玉”総理は懊悩する。さらに最終章での、国民への会見は読者の心を熱くさせる。
    この作品は、小説を楽しみながら、政治とは、政治家とは、さらにわれわれ国民はこの国をどうすべきか、を考えさせる、一流のエンターテイメント小説と言っていい。

    • 杜のうさこさん
      hongoh-遊民さん、こんばんは。

      私も最初は『民王』を連想した一人です。
      また違った感じで楽しめました♪

      中山七里さん、「...
      hongoh-遊民さん、こんばんは。

      私も最初は『民王』を連想した一人です。
      また違った感じで楽しめました♪

      中山七里さん、「どんでんがえしの女王」なんですね。
      読んでみたくなりました!
      2016/01/21
    • honno-遊民さん
      中山七里さんなら、やはり御子柴弁護士シリーズのリーガルサスペンスがお勧め。
      冒頭、エッと思う描写もあるけど・・・
      中山七里さんなら、やはり御子柴弁護士シリーズのリーガルサスペンスがお勧め。
      冒頭、エッと思う描写もあるけど・・・
      2016/01/22
    • 杜のうさこさん
      hongoh-遊民さん、こんばんは。

      わ~御子柴弁護士シリーズですね。

      読んでみます!楽しみ♪
      どうもありがとうございました!
      hongoh-遊民さん、こんばんは。

      わ~御子柴弁護士シリーズですね。

      読んでみます!楽しみ♪
      どうもありがとうございました!
      2016/01/25
  • こういうエンタメなお話は、いろいろ深く考えると
    疑問点と辻褄が・・・となるので、
    勢いで読むのが楽しむコツ、
    と思っている。 楽しんで読了。

    ただ、瓜二つというだけで、総理の替え玉にされる男の話です。
    で、ばれないのよー。

    にしても、誰も総理が別人と気付く政治家がいないなんて。。

    それくらい、自分のことしか考えていないのかしらね、政治家は。

    にしても、誰も総理が別人と気付く政治家がいないなんて。。

    それくらい、自分のことしか考えていないのかしらね、政治家は。

    こういう話が出るのは国民が今の政治に絶望していることだと
    気付いてほしい。

    「月光のスティグマ」とリンク。

  • 内閣総理大臣の物まねをしていた売れない役者が、ひょんなことから、大臣の影武者になり、最初は官房長官や友人の経済学者の言いなりだった主人公が、徐々に内閣総理大臣として、成長していく姿が描かれている、何とも不思議な物語。
    もっとコメディタッチなのかと思ったが、政治や憲法についても、詳しく触れており、なかなか勉強にもなった。

  • 内閣総理大臣の物まねをしていた、売れない役者が、本物の代役を務めることに。
    政党や議員には明らかにモデルがいて、連想しながら読む。
    震災後の復興や原発、自衛隊の問題など、今まさにタイムリーな問題。
    深く掘り下げていて、ニュースの解説のような一面も。

    • honno-遊民さん
      KOROPPYさんのレビューを見て、読みたくなり早速購入。やはり、期待を裏切らない面白さ。これからも、KOROPPYさんのレビューを本選びの...
      KOROPPYさんのレビューを見て、読みたくなり早速購入。やはり、期待を裏切らない面白さ。これからも、KOROPPYさんのレビューを本選びの一つの指針としよう。
      2015/10/23
    • KOROPPYさん
      >hongoh-遊民さん
      わー、ありがたいお言葉^^
      そういっていただけるようなレビューを、
      これからもアップしていきたいです。
      >hongoh-遊民さん
      わー、ありがたいお言葉^^
      そういっていただけるようなレビューを、
      これからもアップしていきたいです。
      2015/10/23
    • honno-遊民さん
      はい!期待しています。
      はい!期待しています。
      2015/10/24
  • 売れない舞台役者 慎策が、突然 真垣総理の替え玉として奮闘する事になった話。設定事態が面白く、引き込まれた!
    現実とリンクする部分も多くあり、政治の勉強にもなったし少し興味が出た。
    自衛隊へのメッセージに涙が…そして何より慎策のスピーチに、心打たれた!こんな政治家がいたら確かに支持率上がりそう。最後のスピーチ、政治家の皆さんにちょっと読んで貰いたい(笑)
    個人的に、ラストは 真垣統一郎総理ではなく加納慎策として終わって欲しかったな。そして、風間さんに戻ってきて欲しいし。あと、樽見さん何で居なくなっちゃうの!どうすんのよーこれから!って思った。

  • なかなか読みごたえがあった。政治に詳しくない人ほど、読んでみると政治に興味がわくのではないか。ありえない展開だが引き込まれておもしろかった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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