NHK出版 病気がわかる本 心房細動に悩むあなたへ (NHK出版病気がわかる本)
- NHK出版 (2012年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140113097
感想・レビュー・書評
-
心房細動で悩んでいる人がいたら、この本をぜひ紹介したい。
〈本から〉
山下武志著 NHK出版
心房細動は「脈がてんでバラバラになる」
規則的な脈を「正常洞(とう)調律」
心房細動は不整脈の一つであり、心臓のポンプ活動が効率的でなくなる病気の一種。
心房は血液をためておく場所、心室は全身と肺に血液を送り出すポンプの役割。
正常な状態では、「洞(どう)結節」という場所で1分間に50〜100回の規則的な電気信号が作られ、それが心房に伝わり、その後心室に伝わっていきます。この信号に従って、規則的に心房→心室の順に収縮が生じているのです。心房細動では、心房の中ででたらめな速い電気信号(1分間に350回以上)が勝手に生じ、その一部だけが心室に伝わっているような状態になります。心房細動は、心房の電気信号の病気なのです。
「発作性心房細動」「慢性心房細動」
日常生活の中にも心房細動の原因があるのです。
○睡眠不足
○アルコール
○精神的・肉体的ストレス
①余暇の活動性が高いほど心房細動になりにくい
②1週間に歩く距離が長く、歩行速度が速いほど、心房細動になりにくい
③中等度レベルの運動を行う習慣のある人は心房細動になりにくい
心房細動の原因が、甲状腺の病気であることがあります。
心房細動では日常に何に注意する?
①過食を控え、減塩を心がける
②定期的な運動習慣を身につける
③十分な睡眠をとる
④過度の精神的・肉体的なストレスを避ける
⑤アルコールを控え、禁煙する
「まとめ」
健康な人の脈拍数は安静時に50〜100/分。案外に幅広いものです。
心房細動の患者さんの心拍数や脈拍数んみ正常値はなく、患者さんごとに違うものです。
心房細動だからといって特別な日常生活での注意はありません。ただ、健康的な、規則的な生活を心がけること、これは心房細動に好影響を与えます。
坑凝固薬が効いているのは服用している間だけです。やめればその効果は無くなります。
「坑凝固薬を服用していれば100%脳梗塞にならない」とへ言えません。人生なのですから。詳細をみるコメント0件をすべて表示