道草ワンダーランド: まちなか植物はこうして生きている

著者 :
  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140403051

作品紹介・あらすじ

まちなかの植物に秘められた、驚きの生きる知恵! 読めばいつもの散歩が変わる。

野に咲くスミレの花には、なぜ天狗の鼻のような出っ張りがあるのか。ナンテンやセンリョウ、マンリョウなど、どうして冬は赤い実をつける植物が多いのか。アジサイの花はなぜ青から赤みがかっていくのか。育てている花やまちなかで見かける樹木など、身近な植物の姿かたちの理由や戦略を知ると、その美しさと生きる知恵に驚くとともに、家族や友達との会話も弾む。
テキスト『趣味の園芸』2020年4月号~2022年3月号に連載した「植物のデザインを考える」の書籍化。
著者は植物生態学の第一人者であり、メディア、観察会、講演会など多方面で大活躍中の多田多恵子氏。雑草のみならず、園芸植物や樹木、多肉植物なども含めた、まちなかの植物の美しさと楽しさを語りつくす。
巻中には、花や葉のつくり、植物の名前や調べ方についてなどをまとめた「道草ガイド~植物をもっと楽しむために」を収録。

第一章 春の道草
その1 新芽の赤
その2 咲いた、すぼんだ、チューリップの花
その3 スミレの不思議 2つの顔をもつ花
その4 花のレストラン
その5 続・花のレストラン 悪徳商法で虫を騙す花
その6 身近な隣人 タンポポ

第二章 夏の道草
その1 人も虫も魅了する梅雨のアジサイ
その2 巻きひげはただ巻くのみにあらず
その3 水玉ころりん 撥水機能の葉のなぞ
その4 サルスベリの秘密 美肌とフェイクの雄しべ
その5 植物のとげとげ大作戦
その6 キノコを「食べる」植物
その7 毒はこわいが役に立つ
その8 多肉植物の生きる知恵

巻中付録 道草ガイド~植物をもっと楽しむために
花のつくり/葉のつくり/植物の調べ方/植物の名前/用語解説/道草のコツ/この本で出会える植物

第三章 秋の道草
その1 飛ぶタネ
その2 果物のつくり
その3 あの手この手でひっつく実
その4 秋の野に咲く 美しいリンドウ

第四章 冬の道草
その1 植物の色素と花の色
その2 冬を彩る赤い実の戦略
その3 冬の地面の「バラの花」
その4 ランと花の種子 菌類との共生
その5 花びらの正体
その6 美しき小さな雑草の花

感想・レビュー・書評

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  • 芽吹きの春、黄緑色の若芽が多い中で時々見かけるバラなどの赤い新芽。その色の理由を考えたことはありますか?この本では、季節ごとのテーマに沿って、身近な植物の姿かたちに秘められた生きる知恵を解き明かしています。すぐ近くにワクワクする植物の世界が広がっていることを知れば、散歩に出かけるのがますます楽しくなりますよ。

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、国際基督教大学、東京農工大学、早稲田大学非常勤講師。植物の繁殖戦略、虫や動物との相互関係などをフィールドでワクワク調べ、自然観察会やNHKラジオ「子ども科学電話相談」、本や図鑑、絵本の出版など広く啓蒙活動にも力を注いでいる。科学的な植物の知識の普及に貢献した功績により、第29回(2021年)松下幸之助花の万博記念賞松下正治記念賞を受賞。著書に『したたかな植物たち』(春夏篇・秋冬篇、ちくま文庫)、『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と溪谷社)、『種子たちの知恵』(NHK出版)、『図鑑NEO 花』(小学館)など多数ある。

「2021年 『野に咲く花の生態図鑑【秋冬篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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