宇宙は自ら進化した: ダーウィンから量子重力理論へ

  • NHK出版
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (501ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140805480

作品紹介・あらすじ

究極の統一理論が見えてきた!素粒子から銀河までを、生物学と哲学の視点を借りて描き出した画期的な宇宙論。宇宙のすべてを説明できる理論は、生物の進化の理論と共通点があるのではないか。

感想・レビュー・書評

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  • 最近、組織開発や心理学系の本を読み続けていて、だんだん疲れてきたので、久しぶりに宇宙論の本を読んでみる。
    著者のリー・スモーリンは、以前、「迷走する物理学」という超ひも理論を批判する本を読んだことがあって、そのときの印象は、「まっとうな、誠実な科学者だな〜」という感じだったのだが、この本を読んで、イメージがかなり変る。
    相対性理論と量子論は、共に実証されているのだが、この2つは相互に矛盾していて、理論的に統合されていない。この統合は、物理学の最大のチャレンジなのだが、スモーリンは、まさに、この2つの統合を中心的なテーマにしてきた研究者である。
    で、この本は、実証されたいわゆるちゃんとした物理学だけではなくて、哲学とか、複雑系、自己組織化、進化論、ガイア理論などを使いながら、「自ら進化した宇宙」という仮説を提示している。
    人間原理とか、マルチバースなどと近接した議論なのだが、宇宙を説明するために、宇宙の外に、神さまとか、永遠の物理原則とか、あるいは絶対的な時空とか、そうしたものを置かずにに宇宙の内部で説明しようという立場。
    いくら科学的に説明していっても、宇宙はどうして存在しているのか、それがどうして今あるようなあり方であるのか、を説明しようとすると、なんらかの絶対的な外部性を求めてしまうのだが、外部の神でなく、進化プロセス、自己組織化を宇宙論に入れて行くことで、神なしで説明しようというこだわりはなかなかのもの。
    久しぶり、自分をはるかに超えたスケールの本をよんで、結構、スッキリしました。

  • 私には無理でした。最後まで読めず。
    あきらめ。。。
    そんなに物理学書じゃないのかなぁ?

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