新装版 ソフィーの世界 (上) 哲学者からの不思議な手紙 ( )
- NHK出版 (2011年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140814789
作品紹介・あらすじ
ソフィーはごく普通の十四歳の女の子。ある日、ソフィーのもとへ一通の手紙が舞い込んだ。消印も差出人の名前もないその手紙にはたった一行、『あなたはだれ?』と書かれていた。おもいがけない問いかけに、ソフィーは改めて自分をみつめ直す。「わたしっていったいだれなんだろう?」今まであたりまえだと思っていたことが、ソフィーにはとても不思議なことのように思えてきた。その日からソフィーの周りで奇妙なことが次々と起こり始めた…。
感想・レビュー・書評
-
15歳の少女ソフィーがある哲学者と出会い、自らの存在の謎を解いていく話。ファンタジーの物語と、初心者向けの哲学講座がミックスされた本である。少年少女に話しかけるようにヨーロッパの哲学史をわかりやすく説明してくれているため、どの世代でも楽しめる内容ではないだろうか。昔読んだ本だが、新装版が出たということで久しぶりに手に取ってみると、まったく内容を忘れていた。初めて読むように楽しませてもらった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哲学は難しいもの、と漠然と感じていたけれど、この本を読んで、もっともっと身近なもので、私たちが日々何かを考えたり感じたりするのとおなじように昔の人が1人で、あるいはたくさんの人と考え、感じたことであると知れた。哲学ってどういうものだろう、ということはかなり分かりやすく、すっと理解出来たけれど、でもやっぱり自分の中に落とし込むにはもう少し自分の頭で考えたい、と思ったのが読み終わってからの1番の感想。何年かしてもっと世界の見方が変わってから読み返したい。
-
児童文学×哲学。
哲学入門にはちょうど良い。
ヘレニズムのストア哲学、エピクロス主義が好み。
プラトンの考え方は斬新。
時間を置いて再読したくなる本。 -
哲学の歴史についてストーリー性を持たせて流れるように読みながら学習もできる素晴らしい本。いつか時間があったら読み返してみたい。
-
サスペンスミステリー調のストーリーにも引き込まれることはもちろん、ソフィーに対する哲学講義が非常に筋道だってて哲学の系譜があらあらっと理解増しました。
序章で哲学者とは白兎の毛の先っぽで踏ん張り奮闘する知的好奇心オバケなんていう、哲学者の心得みたいなところから始まり、まだ手をつけていなかった自然哲学者から古代ギリシャ三代哲学者なんかをさらってくれて(プラトンのイデアとアリストテレスの経験主義的な対比なんかも)、18世紀イギリス経験主義まで駆け抜けてくれてます。個々の哲学者の思想と、前時代とのつながりを拾ってくれてるので、体系だった学習としても最適ではないでしょうか。
ソフィーの気だるいツッコミなんかもちょうど良いアクセントになるし、北欧だからか全体的に重苦しい雰囲気も哲学のテーマにマッチしてて、児童書のようですがおじさんにも良い負荷をかけてくれます。後半からのストーリー展開気になる、これハッピーエンドするんかな? -
大学の授業で使用して上読み切りました。ソフィー、ヒルデ、この本を読んでいる自分など様々な視点から読むと面白いかも。難しく考えがちな哲学を分かりやすく丁寧に説明してくれます。
ただヒルデの父親がうざい。(伝われ) -
哲学の導入として参考になる本。物語形式でもあるので、哲学初心者にはとっつきやすい本。
-
◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB06071920 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000060568