超AI入門―ディープラーニングはどこまで進化するのか

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140817711

感想・レビュー・書評

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  • 人間とAIを区別するものは何かという問題意識の書なのであろうが、いろいろ指摘するがはっきりせず疑問に思うところもままあった。

    講義4で、言葉を処理する記号系と知覚運動系の2階建て知能モデルを提示する。そこで難しいとされた後者のうち視覚処理がディープラーニング(DL)でできるようになったからなのか、著者はAIの未来について楽観すぎると感じられた。シンギュラリティー、AIと人間の融合、宇宙への拡散まで信じており、カーツワイル、ハラリと同じ結論に達したと言っている。こう考える理由は是非知りたいところ。

    ヒントンへのインタビューで、DL、誤差逆伝播法を上回る技術の出現について聞かれ、DLは廃れないだろうが予測は不可能と答えた。ルカンによると、脳のシナプス変更の仕組みはわかっておらず、誤差逆伝播法のアルゴリズムとは確実に違っているとのこと。にもかかわらず、DLが画期的だからか、DLを適用することに取り組む人ばかりが多いのだとか。

  • AIの本でありながら、一貫して「人間とは何か」に光を当てているんだなあと、読み終わってから表紙を見たら「人間ってナンだ!?」と書いてあった……。
    タイトルくらいちゃんと読めと言われそうだが、テーマが自然に導かれるくらい読みやすい内容だった。

    本質的に人間とは違うものながら、脳をモデリングして知能を分解していくAI研究を通して、人間の知性を知るヒントになる。同時に、概念理解や、感性との相互作用といったAIにできないことを見つめると、人間の在り方を知るヒントにもなる。

  • 分かりやすい表現、そして例えがあったので理解しやすかった。AIの本質はまだ理解出来ていないけれど可能性を感じた。

  • 日進月歩の分野としては、やや古い本になってしまうのかもしれないが、昨今のAI絵やAI文章の簡単な仕組みが理解できた。わかりやすい。

  • 少々前に出版された本ですが、分かりやすかったけど難しく、難しかったけど面白かったです。

  • 難しかったが、AIの進化を期待するワクワク感があった。ディープランニングをたぶん分かりやすい教えてくれようとしていると思うが、それでも難しい。
    そんなに長くはないのでサクッとは読める。
    テレビ放送を見てみたい。

  • タイトルの通り、AIの入門書。
    AIを学習する取っ掛かりとして、
    理解しやすい。イメージしやすい内容でした。

  • AIの今後の可能性を考える人におすすめ

    【概要】
    ●AIによる会話
    ●脳とAIの違い、誤差逆伝播法
    ●AIと芸術、深層生成モデル
    ●人間の知能の仕組み
    ●インタビュー(ジェフリー・ヒントン、ヤン・ルカン)

    【感想】
    ●今のAI技術の限界を知ることができた。
     特に、今のAI研究では「考える」ことに重点が置かれているが、「感じる」こと、すなわち、環境を知覚して運動制御を行うシステム、を研究しなければ人間の知能と同じものは作れないのだろうということがよくわかった。
    ●後半2名のインタビューは、AIを発展させるための考え方やAIを敵対させて訓練するなど、いろいろな知識が得られるいい読み物だった。

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著者プロフィール

1953 年、新潟県五泉市生まれ。1978 年東京教育大学教育学部芸術学科(彫塑専攻)卒。1989 年、毎日新聞社主催・毎日郷土提言賞富山県優秀賞受賞。
著書に『新潟街角の芸術̶̶野外彫刻の散歩道』(新潟日報事業社,1987)、『富山の野外彫刻』(桂書房,1991)

「2015年 『パブリックアートの展開と到達点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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