漢詩を読む夏の詩100選 (NHKライブラリー 37)

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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140840375

作品紹介・あらすじ

夏の暑さも、詩人にとっては恰好の題材となる。桃と李が散りはてたあと、ひと雨ごとに緑は深まり、梅の実が黄色く熟せば、猛暑の候。身じろぎさえ億却な午後は、緑の木陰や薔薇棚の傍らに読書で過ごす。夜になってもおさまらない熱気にたまりかね戸をあければ、涼風にのってほのかに香る蓮の花。やがて、暗がりに虫の音を聞くようになれば、季節はいよいよ秋となる。夏熱の中にさまざまな涼味を求めた名詩100首。

感想・レビュー・書評

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  • 春夏秋冬シリーズ"夏"の漢詩100首。
    NHK漢詩紀行の石川忠久による編集です。
    古代から清代までの数十人の詩人、そしてまた日本人の作品で、夏をテーマにした詩ばかりを集めています。
    有名どころでは、「江村」(杜甫)、「紫微花」(杜牧)、「夏日 悟空上人の院に題す」(杜荀鶴)など。
    また席佩蘭、陳淑蘭、班婕妤、桃葉などの女性詩人の作品も。
    日本の詩人では、服部南郭、太宰春台、細川頼之、菅茶山、野田笛浦、大窪詩仏、柳川星巌など。
    夏を夏至、梅雨麦秋、小暑、大暑、立秋、処暑、白露に分け、また夏日山中、避暑納涼、夏花灼灼などのテーマにも合った詩を紹介。

    杜牧と杜荀鶴の父子の作品が多かったですね(^O^)

    ニン、トン♪

  • 就寝前に2、3編ずつ、夏の間に読み切るはずが、冬間近に読み終える。最近はボキャブラリーを増やすためというより、漢詩の世界を思い浮かべて、和むことが多くなった。

    夏の主題とした名作が多く収められており、巻末の平仄(4つの声調)についての解説も役立つ。

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著者プロフィール

1932年生まれ。東京大学文学部中国文学科卒業、同大学院修了。現在、二松學舍大学顧問・名誉教授、桜美林大学名誉教授。
㈶斯文会理事長・全国漢文教育学会会長・全日本漢詩連盟会長。文学博士。

〔著書〕 『詩経』(明德出版社)、『漢詩の世界』(大修館書店)、『陶淵明とその時代』(研文出版)、『春の詩100選』(NHK出版)他。

「2002年 『唐詩選のことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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