こんな母親が子どもをダメにする: 子どもを救えるのは、お母さん、あなたです (NHKライブラリー 153)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140841532

感想・レビュー・書評

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  • 「あなたのためを考えて言うのよ!」

    一見愛情から発する言葉のようですが、実は自分の安心のため。
    激変する社会の中、親の不安が投影された言葉に子どもは支配され苦しみます。
    なにげない言葉のようで、実は子どもの心に深い傷を負わせることがあります。
    どんどんかみ合わないまま子どもを絶望の淵に追いやってしまう・・・。
    生きる自信を失わせてしまうことすらあります。

    今現実に子育てに悩んでいる人は「どうしたらいいのかわからない」状態でしょう。
    私もそうでした。
    そんな時「そっとしておきなさい」という助言だけではダメだと思います。
    それはただ子どもの変化を辛抱強く待っているだけ。
    目の前の子どもの姿を認めていないのです。

    親の悟りと寛容が子どもの劇的な変化を引き出します・・・親にこそ適切なサポートが必要だと思います。
    この適切なサポートができるカウンセラーがどれだけいるでしょうか・・・。

    『こんな母親』は決して特別な誰かではなく私達。
    そして、この本はダメな母親を否定する本ではありません。
    「これまでどんな母親であったとしても、母親が愛を深めようと念じ続ける限り、子どもがダメになることなど決してありません」
    そういう著者の思いの詰まった、心に響く一冊です。

  • 本来は子供が自分自身で決めるべき人生に、母親が介入して、それが却って子供に重荷を背負わせることになる。

    不登校、いじめ、ひきこもりといった問題の背景には母親による過剰な干渉があるのです。

    子供としては、悔しいし、嫌だし、どうしようもない。

    うちの親も似たり寄ったりだったので、この本に書いてあることにすごく共感しました。

  • 2010.03

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著者プロフィール

1937年、東京都に生まれる。青山学院大学文学部教育学科を卒業。小学校教諭を経て、東京教育大学教育相談研究施設、聖マリアンナ医科大学精神神経科、東京大学附属病院分院神経科にて研修生として心理臨床を学ぶ。1978年、東京心理教育研究所を開設。1990年より自遊空間SEPY(セピィ)を主宰。2002年、東京都よりNPO法人として認証を受ける。臨床心理士・芸術療法士としてカウンセリングにあたる。著書には、ベストセラー『男の子を追いつめるお母さんの口ぐせ』(静山社文庫)、『伸びる子の9割は、「親の口グセ」で決まる』(PHP文庫)、『伸びる子・できる子の親の日常』(さくら舎)などがある。

「2016年 『家族病 夫の問題 妻の問題 子の問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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