コメント力を鍛える (生活人新書 47)

著者 :
  • NHK出版
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本棚登録 : 69
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140880470

作品紹介・あらすじ

言葉が多くても、また逆に少なくても、あなたの思いは正確には伝わらないもの。的確なコメントは、信頼関係を築いていくうえでも欠かせない。TVコメンテーターとして活躍する著者が、自らの実体験をもとに、相手に自分の気持ちをきちんと伝えるための実戦的ノウハウを解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭から内容に引き込まれる文章だった。
    どういう言葉を発するかは人に大きく影響する、人間力が形としてでてくるのは言葉である。自分の感情の捌け口として子供にあたるような言動や部下に対してのコメントで相手がどう理解しどのような行動につながるかを想像する必要がある。
    仕事に対する哲学。営利だけではなく哲学に基づいた行動は強く熱を帯びる。
    哲学を持って行動することでより熱量を持てるようになれる。

  • コミュニケーション上、コメントが人を勇気づけもするし、勇気をくじく場合もある。
    コメントは、立派なプレゼンだ。

    期待して読んだけれども、結局、様々な著作からの引用がほとんどで、ご自身が実践されていることについての記述は少なかった。

  • エッセイテイストで人に伝わる言葉を話すにはどうすればいいのかを
    実体験に基づいて語っている。
    わかりやすいHOW TO本というよりは、全体にちりばめられたエッセンスを
    自分で拾っていくような書かれ方なので、ポイントをすぐに知るのは難しい。

    随所に先人たちの胸に響く素敵な言葉が登場するので、
    ものの見方を学ぶこともできる。

    しかしながらタイトルの『「コメント力」を鍛える』に比べて
    内容としてはちょっと力不足ような気がした。

  • ★読む目的 !
    社内での発言力を増す!

    ★読書方法
    並列読書

    ★メインブランチ
    『はじめに』 『情報』 『言葉』 『おわりに』 

    ★INPUT  
     ・『正しい』訴えを行ったとしても、人を行動に駆り立てることもあれば、まったく共感を呼ばないこともある。問題は感動を与えるかどうか。その違いこそ話術の水準。言葉とは、情況を浮かび上がらせるものであり、人を動かすもの。情況を鋭く裁断し、その核心を短い言葉で表現する能力が必要。  
     
     ・ 冷める一言の代表:『君は使えない』『君には無理だ』『余計なことはしないように』
    燃える一言の代表:『君に任せる、頼むぞ』『失敗を恐れずにやれ。後の責任は俺が持つ』 
    理想とする上司:『決断力があってビジョンがある人』『やる気をうまく引き出すマネジメント力のある人』ビジネスの『哲学』を持ち、具体的な現場状況に応じてアドバイスやコメントができる人間像 
     
     ・コメントとは、何かを見たり聞いたりした後に、その対象について得ることができた自分の認識を凝縮した言葉。人間を相手にする場合は、しっかりコメントすることが、相手の存在を認めることにもなる。相手の行動や考えに『コメント』することは、言葉を通じてその対象に働きかけること。  

     ・取材力もコメント力も、人間と人間の付き合いが基礎になる。働きかける対象との間にどれだけの信頼関係を築くことができるか。人間の信頼関係に比例して、言葉は相手に伝わる。 何かをコメントするには、その対象についてできるだけ多くの情報を得ておくこと。それが生身の人間であるならば、相手を十分知らずに適格なコメントはできない。
     
     ・すれ違う心と心の多くは、お互いを理解し合う関係性が成立しないままに、会話が終わってしまう場合に生まれる。適切なコメントの効果を発揮する前に、自らを封じ込めてしまう場合あり。相手が理解を求めているとき、本当に理解したいという気持ちを常に心がけなければならない。   

    ★ウガンダの感想  
     心に伝わる言葉、コメントとは、良い表現や良い比喩があるから、相手に感動を与えるというのものではありません。結局は『気持ち』です!自分の思いをどれだけ相手に伝えたいかというモチベーションです。語る人間が自分の生活のなかで身につけて発した言葉は、相手の人生や内面を垣間見ることができ『なるほど!』とい納得が生まれるのです!

    ★一言で言うなら  
    『コメント=情報料理術!』

    ★OUTPUT  
     ・認識力を高める:コメント力の出発点は、自分の言葉で対象を理解し、認識すること。まず相手が語っていることを論理的に整理し要約して理解するところから出発する。さらに相手の価値観や感情をつかむことで言葉として現われている現象の背後に隠されている本質を読み取る力が認識力。認識力のあるなしが、会話の行方を左右する。認識力とは、人間を理解する力=『人間力』  
     
     ・人間関係を常に良好にしておく:思考と感性で汲み取った認識を、どれだけ言葉として凝縮できるか。その凝縮された力こそ、コメントの生命力になる。コメントが、生命力を十分に発揮できるかどうかの基本には、人間関係があるから。  
     
     ・言葉は人間性が大きく影響することを理解:言葉の伝え方選択は大切である。皮肉交じりの内容を語ったとしても、それを口にするものが日常的にどう評価されているかによって、相手の受け取り方は変わってくる。言葉は言葉だけで判断されるのではなく、それを発する人間の評価と密接に結びついている。  

     ・人間の根底に達する思想的体験から発する言葉だけが、人間に訴えかけ動かす言葉であることを理解:『人間の根底的に達する思想的体験』はら発する言葉とは、『内面的苦痛や切実さを経て、その思想に人格的裏付けを持つこと』である。実際に挫折を乗り越えてきた人の言葉など。  
      
     ・『脱皮しない蛇は死ぬ』:暮らしの中で意識(観念)をときどきリセットすることは、生きていく上で必要なプロセス。人間は生きている時間が堆積するほどに思い込みや偏った考え方が錆のようにこびりついてしますから。

  • (2003.09.08読了)(2003.04.02購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    言葉が多くても、また逆に少なくても、あなたの思いは正確には伝わらないもの。的確なコメントは、信頼関係を築いていくうえでも欠かせない。TVコメンテーターとして活躍する著者が、自らの実体験をもとに、相手に自分の気持ちをきちんと伝えるための実戦的ノウハウを解き明かす。

  • TVコメンテイターの視点から『コメント力』について斬り込む。『伝わる言葉』について考えたい時の参考書。

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著者プロフィール

有田芳生 ARITA YOSHIFU
1952年、京都府生まれ。ジャーナリスト。出版社勤務を経て、1986年にフリーランスに転身。『朝日ジャーナル』(朝日新聞社)で霊感商法批判キャンペーンに参加。その後、『週刊文春』(文藝春秋)などで統一教会問題の報道に携わる。都はるみ、阿木燿子、宇崎竜童、テレサ・テンなどの人物ノンフィクションを週刊誌各誌で執筆。2010年、参議院選挙に出馬し初当選。2022年まで2期務め、拉致問題、ヘイトスピーチ問題に取り組む。近著『改訂新版 統一教会とは何か』(大月書店)、『北朝鮮 拉致問題――極秘文書から見える真実』(集英社新書)のほか著書多数。メルマガ「有田芳生の『酔醒漫録』」(まぐまぐ)で統一教会のタブーを精力的に発信する

「2023年 『統一協会問題の闇 国家を蝕んでいたカルトの正体』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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