サッカーがやってきた: ザスパ草津という実験 (生活人新書 143)

著者 :
  • NHK出版
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140881439

作品紹介・あらすじ

なぜ人口七八〇〇の小さな町で、人々はサッカーに夢を追ったのか。昨年、Jスピード昇格と「温泉で働く選手」で話題を集めたザスパ草津だが、その裏には、熱に冒されたように走り、悩み、愛情を深めた選手や町の人々の姿があった。JFL時代から取材を重ねてきた著者が、昇格までの軌跡を辿りつつ、再び盛り上がり始めたJリーグの「あるべき姿」を問う。

感想・レビュー・書評

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  • サッカークラブの成り立つ様を、臨場感を持って理解できた。
    すごく丁寧に取材されてできた本だと思う。
    人の想いやビジネス面、社会的意義などが絡み合いながら進んでいったプロセスがリアル。
    精読する価値もある!

  • 【読間】
    “まえがき”時点。

    温泉とスキーしかない小さな町からJリーグへ!
    プロジェクトスタートからJ2参入までわずか3年という軌跡。

    JFL参入を目指して奮闘中の故郷の社会人サッカーチームを応援していて………そのチームがJFL昇格へ王手をかけている今読む、というタイムリーさに興奮。
    2012.10.30.書。


    【読了】
    前身となるチームがあり群馬県一部リーグからのスタートだったこと、“運良く”か“もともとザスパのために設けられた”かは不明だが、制度上の特例措置を受けられたこと、などの要素もあるが………………、

    設立3年でJ2加入を果たした軌跡は、圧巻だった。チームの創設、そして夢の実現に関わった経営者、元Jリーガー、指導者、そして地域のサポーター達の熱い想いに胸を打たれた。

    J加入が決まり…夢の実現と共に訪れた“草津を去らねばならない”という現実の残酷さ………これは、大なり小なり他のJを目指す地域チームの将来にも当てはまる杞憂となるかもしれない。

    そうなった時、クラブ運営側はどんな思いでそういった決断を下すのか、地域に育てられた選手たちはどんな“想い”をその地に残すのか………、彼らを愛した地域のサポーター達はどんな気持ちで彼らを見送るのか………。

    “ザスパ草津という実験”のその後、に非常に興味を惹かれる。

    本作は、現在Jリーグを目指してJFLなり地域リーグなり県リーグなりを闘う他のチームやサポーター、運営スタッフ達にも是非読んでもらいたいと思った。

    巻末、愛媛FC関係者の語る“クラブの未来”に胸を熱くさせられた。本書刊行当時はJFLだった彼らも現在はJ2で奮闘中。友近選手の描いた夢は少しずつではあっても着実に歩を進めているのだろうな、と考えると感慨深い。

    和が故郷の某チームにも、そういう道を歩んで欲しい。

    ★4つ、9ポイント。
    2012.10.31.了。

  • 図書館で偶然手に取った一冊。
    気が付けば、その場で読み終えてしまっていました。

    チームの成り立ち、昇格までのできごと、
    いろいろなドラマがあって、

    今のザスパ草津というチームがあるのだなと。


    今度は、じっくりと読みたい。

  • [ 内容 ]
    なぜ人口七八〇〇の小さな町で、人々はサッカーに夢を追ったのか。
    昨年、Jスピード昇格と「温泉で働く選手」で話題を集めたザスパ草津だが、その裏には、熱に冒されたように走り、悩み、愛情を深めた選手や町の人々の姿があった。
    JFL時代から取材を重ねてきた著者が、昇格までの軌跡を辿りつつ、再び盛り上がり始めたJリーグの「あるべき姿」を問う。

    [ 目次 ]
    第1部 ザスパ草津の軌跡(奇跡のクラブ―ザスパ草津;サッカー界の仕組み;JFL前夜;JFL開幕;難産のJリーグ昇格)
    第2部 ザスパを支えた町―草津町(温泉と高原、文化とスポーツの町;ザスパ草津の前身―リエゾン草津;リエゾン草津改革計画 ほか)
    第3部 Jを目指すこと、Jが目指すもの(Jリーグを目指す動き;ザスパ草津の戦略とクラブ運営;Jリーグと「地域密着」;草津の抱える特殊な「地域密着」事情;Jリーグでなければいけないのか)
    ちょっと長めのエピローグ 友近聡朗の“百年構想”―愛媛FC

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    [ 参考となる書評 ]

  • すいすい読みすすみました。ザスパの成り立ちを結構深く、でもわかりやすく書いています。草ちゃん、J同級生として、これからもがんばろうね!by徳島サポ

  • しかし、生活人新書は渋いサッカー物が多い気がするが・・・.

  • どんなに弱いチームでもいいのだ。たくさんのワクワク、ドキドキ、ハラハラ、ハッピーを運んでくれるJリーグってすごい。

  • ザスパはさまざまな意味で、特殊な基盤の上に成り立っているんだなということを改めて思い起こさせる本。
    社長が辞任してこのザスパ草津という実験も新たな局面を迎えるが、地元の人たちが誇れるクラブとして末永くがんばっていって欲しい。

  • 未読

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著者プロフィール

1961年、群馬県生まれ。コンピュータ系出版社を経て、(株)中央競馬ピーアール・センターに入社。月刊誌『優駿』の編集に携わる。その後、フリーとなり、科学、スポーツ、ビジネスなどの分野で活動。著書に『馬はなぜ走るのか 〜やさしいサラブレッド学』『犬と人はなぜ惹かれあうか』『サッカーがやってきた 〜ザスパ草津という実験』『ズーパー 〜友近聡朗の百年構想』、共著に『競馬人』がある。

「2021年 『そしてフジノオーは「世界」を飛んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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