超巨大地震に迫る 日本列島で何が起きているのか (NHK出版新書)

  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140883525

作品紹介・あらすじ

日本列島を震撼させ、未曾有の被害をもたらした3・11東北地方太平洋沖地震。それはなぜ起きたのか?そのメカニズムは?そして、その影響とは?正しい情報を踏まえ、これまで蓄積された地震研究の視点から、今回の地震についてわかったこと、わからないこと、さらには今後起こりうる巨大地震について伝える一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の発生の仕組みが説明されている。第5章「防災――正しく恐れる」で紹介されている防災教育の事例を読んで、もしものときにどう行動するかを日頃から考えておかなければならないと、気持ちを新たにした。あれから10年の間にこちらの知識も増えたので、それ以外に目新しい話はなかったが、「あとがきにかえて――科学の世界から発信される情報」を読んで驚いた。東京大学地震研究所(著者の所属先)に電話をかけて、不安を繰り返し訴えたり、いつ地震が起きるのか言えと迫ったり、それは分からないという至極当然の回答を聞いて人を罵倒したり、怒鳴ったりしても、何の役にも立たないと思う。2011年9月11日付け読売新聞書評欄。

  • ☆海のプレートにより、陸のプレートの先端が盛り上がり、陸地が低くく引っ張られるかたちとなる。

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2016年度第9回図書館企画展示
    「災害を識る」

    展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

    開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
    開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

  • 内容にいまひとつパンチが足りなかったけれど、地震研の方達の危機感は伝わってきました。

  • 2011年刊行。著者大木は東京大学地震研究所広報アウトリーチ室助教、纐纈は同大同所教授。◆本書にある地震のメカニズム、津波のメカニズムの解析は参考になる。また、未来に起こりうべき西日本大震災の叙述も同様で、防潮防波や耐震関連のハードの限界に加え(ハードの方法による効果の逓減)、災害教育や避難方法のブラッシュアップ化というソフトの重要性を叙述する点は十分納得可能。ただ、所々、研究者の責任回避ともとれる言説がサブリミナル効果を狙うかの如く参入されるのは気になる。勿論、科学が万能でないことは承知しているが…。

  • 鶯工図書館。

    結局、迫れたのか??

  • 2013年度系推薦図書 5系(建築・都市システム学系)
    【配架場所】図・3F開架 
    【請求記号】453.212||OH
    【OPACへのリンク】
     https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/158845

  • 数ヶ月前に被災地復興に関わる仕事に就きました。その流れで当著者の公園を南三陸町にて拝聴。その使命感の強さと無念な想いがヒシヒシと伝わってきました。(仕事に就いてから他の地震学者の話も聞く機会があり、総じて高い使命感を持っている事に感銘を受けました)今回の教訓を元に、彼女が言う所の民族の知恵としてどれだけ定着させる事が出来るのか。

  • やはり地震研究所にも やつあたりの罵倒電話かかってくるんだ

  • 地震学は社会科学に似てる。実験ができない。三陸沖の防波堤が役立たなかったこともあとからわかったが批難は出来ない。尤も十分な予算を割いていないのが許しがたい。

    藤井聡先生のように統計から首都圏直下型大震災の予測はしていないが、言えることを言っている点で誠実さがうかがえる。

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著者プロフィール

慶應義塾大学環境情報学部准教授。
専門分野:地震学、災害情報、防災教育。

「2023年 『言語文化とコミュニケーション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大木聖子の作品

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