外国人労働者をどう受け入れるか―「安い労働力」から「戦力」へ (NHK出版新書 525)
- NHK出版 (2017年8月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140885253
作品紹介・あらすじ
日本で働く外国人の数が、二〇一六年に初めて一〇〇万人を超えた。飲食業や建設業をはじめ、低賃金・重労働の業種ほど日本人が集まらず、外国人の労働力なくしては、もはや日本の産業は成り立たない。一方で、日本人の雇用が奪われるのではないかと懸念する声もある。外国人たちの悲惨な「奴隷労働」の実態や、識者や企業への取材をふまえて、これからの「共存」のあり方について多角的な視点でまとめる。
感想・レビュー・書評
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SDGs|目標10 人や国の不平等をなくそう|
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/685208詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本で働く外国人は百万人を超えたそうだ。しかしこの本に書いてあるようなことが今後も続いていくなら、日本に来る外国人労働者はいなくなるんじゃないだろうか。そう思わされた。
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1993年に始まった外国人実習制度。その受入の奴隷労働とまで称される過酷な労働、保証金制度、逃亡、労災隠しと強制帰国、こうした状況に追い込まれる外国人実習生を救うべく活動するユニオン、シェルターなど、NHK番組取材班によって、その実態が綴られている。外国人労働者の子どもたちが直面する貧困、多重格差社会の現状も。しかし、その一方で日本人の労働者が集まらなない人口減少地=過疎地でも、外国人技能実習生を受け入れたことによって、グローバルな経営展開など新たな好循環が生まれている事例なども紹介されている。
2017年から新設された「外国人技能実習機構」が、どこまで機能し、違法労働や違法企業の防波堤となるのか・・・。 -
マクロミクロ両方がよく分かる良本。搾取する経営者は本当に許せないが、そうではなくwinwinな事例もあって少しホッとする。やる気のある人が正当な対価と機会を生み出し、少しづつでも正と愛のスパイラルを回していくことが必要。その意味で機会と意義が大きい
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考える機会を与えていただいた善き本でした。
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とても良かった。問題把握できたし、極端に悪い例だけではない、という事実も知ることができた。ここに対して、自分自身もアクションを取っていきたい。
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東2法経図・開架 366.89A/N11g//K
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素晴らしい取材と洞察。外国人労働者にきちんと権利を与えてほしいと思っていた。今後も現状と同じことを続ければ国は破綻するのではないか。フランスと同じ道を歩むのではないか、等。自分の住んでいる国で働いた人たちが、良い印象を持って帰ってほしいものです。気に入って住んでもらうのも歓迎。そんな気持ちを言い表してくれているような内容。