藤田嗣治がわかれば絵画がわかる (NHK出版新書 559)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140885598

感想・レビュー・書評

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  • 没後50年、世界で初めて認められた日本人画家フジタ。時代とともに画風を容貌を変化させたフジタの作品を「鏡」「線」「色彩」の3つの視点から紐解いていく。開催中の大回顧展のサブテキストとして機能すると同時にその偉大な功績を讃えたい。‬

  • 藤田カッコいい。

  • 藤田の女漁りって書き方がちょっと気になるんよね。戦争画と眠れる女が描いてある絵の構図の対比をしている所が面白かった。
    線の表現が共通しているそう。比べてみると確かに。

  • 絵画についてまったく詳しくない私でも興味が湧いて読むことができました。
    絵画についての基本を藤田を通して解説してくれているため、今後美術館等に行く時の参考になりそうです。

    個人的には、フランスの洞窟画に影響された話に関心を持ちました。絵画というと常に最新のものが絶えず生まれてくるものですが、それこそ温故知新が絵画にもあるように感じられました。

  • フジタ。本当に興味深い画家だ。その髪型、ファッション、生きざま、存在感、そして作品。どれを、とってもフジタでしかない。その背景に見える時代、戦争、日本美術。彼自身を知ることで見えてくるものがたくさんある。フジタを、芸術を、時代を知るうえで最適な一冊でした。
    美術館に、行きたい。

  • 藤田嗣治のことだけでなく、
    絵の見方がわかったのはよかった
    とても面白い本です
    絵画にハマりそう

  • 白を貴重にした美しい裸婦。

    愛らしい子猫。

    幻想的な風景画。

    若き日にパリで最も名声を博した日本人画家 藤田嗣治。

    おカッパ頭。
    丸メガネ。
    ちょび髭スタイル。

    芸術の都パリで時代の寵児となった彼は、太平洋戦争を前に帰国。

    従軍画家として戦場に立ち、戦争画を描き続けた。


    終戦後は日本を去り、ニューヨークを経由してパリに戻り、フランス国籍を取得。
    カトリックの洗礼を受け、美しい宗教画も多く残した。

    そして、二度と日本に戻ることなくその生涯を閉じた。

    パリの革命児なのか。

    悪の戦争画家なのか。

    丹念な取材と、美術の基礎知識、そして歴史的背景を丁寧に噛み砕いていく。

    「藤田嗣治は、日本の近代における最大スケールの画家です。文学でいうと、夏目漱石の存在感に匹敵する画家とも言えましょうか。彼は、あの時代を生きた日本人と芸術との関わりを、作品と人生を通して体現し尽くした画家です」(「はじめに」より)


    描きたいものを描く。

    今を生きることに全力。

    事実の奥にある真実に迫っていく力作。

    #藤田嗣治

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著者プロフィール

解剖学者・美術批評家

「2021年 『養老孟司入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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