フロムに学ぶ 「愛する」ための心理学 (NHK出版新書 573)
- NHK出版 (2019年1月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140885734
感想・レビュー・書評
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「愛すること」を本当の意味で行える者は少ない。愛することは学びの必要な技術であり、鍛錬である。
愛することは難しい。
まさに壁にぶち当たった時にタイムリーに出会えた貴重な本だった。
正解が書いてあるわけではないが、
努力の方向性は明確に示されている。
次は本編、フロムの「愛するということ」にもチャレンジしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
フロムがこの本を書いた歴史的背景も含めて、わかりやすく知れる。
元の本にはない図も、わかりやすく知れる。
著者の解釈が少し偏っているかんじがする(おじさんのお説教感がある)のが、ところどころ気になる。-
2022/08/24
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考えさせられる
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理解できるところとできないところがあった。何回も読み返す。
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まず初めに、
エーリッヒ・フロムの愛するということを
読んだ
分かった部分、分からなかった部分どちらもあった
この本のおかげで噛み締めてまた読むことが出来る
素敵な1冊に出会えて嬉しい -
愛するということをベースにした新訳。
新訳というより補助線と表現したほうが近い気もする。
良書。 -
愛するということ、の本を分かりやすく纏めてくれた本です。別物と切り離して読むというより、補助として読んだら本作がより読みやすくなりました。
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エーリッヒ・フロムの『愛するということ』(紀伊国屋書店)の翻訳者である著者が、この著書の内容をわかりやすく紹介している本です。
フロムは、現代人は愛について誤解していると考えており、『愛するということ』を刊行して、人間存在の深いところに根ざしたほんとうの愛のありかたについて説きました。著者は、現代の日本における愛を取り巻く諸事情にも言及しながら、こうしたフロムの考えを解き明かしています。さらに、フロイト左派の立場に立つフロムが、資本主義と真の愛が両立しがたいと考えていたことについては、フロムのユートピア主義的な発想に対する疑念を表明しつつも、現代における愛の困難さを認め、読者に問題を投げかけています。
フロムによる、愛についての本質主義的なとらえかたには正直なところややついていくことはできないと感じてしまいましたが、フロムの思想の解説書としては読みやすく優れた内容の本なのではないかと思います。