教養としての「数学I・A」: 論理的思考力を最短で手に入れる (NHK出版新書 674)
- NHK出版 (2022年4月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140886748
作品紹介・あらすじ
論理的思考力を身につけるために最適で万能、さらに人類の共通語ともいえるものが数学だ。
AIや自動運転など技術革新がさまざまな場面に登場する昨今、数学的素養を持つことのニーズが日に日に高まっている。
早稲田大学の政治経済学部が「数学Ⅰ・数学A」を入試の必須科目にしたことをさきがけに、今後、数学Ⅰと数学A は、文系学生にとって最低限の「数学リテラシー」のスタンダードになっていくだろう。
本書ではその「スタンダード」がどんな内容を含むのか、数学を避けてきた文系出身の社会人でも無理なく学べるように解説する。数学が実社会でいかに役立つのか、論理的思考力の形成にどのように貢献するのか――実感しながら読み進めていくうちに身体に数学的思考が自然としみ込んでゆく。
「高校時代に数学をこんな風に教わりたかった」との声続出!
感想・レビュー・書評
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新書であるので致し方ないが、問題の数が少ないのが残念。本書を読んだ後に適当は問題集を解くとよいかな。図表の表記の仕方が独特で、どこまでが図表かがわかりにくいものがある。Ⅱ・B、Ⅲさらに昨年度から新課程で復活したCの続巻を望む。
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数学と日常の応用案内。
原論の書籍は読みたいと思えた。
もっと数学のそれもI・Aにこだわっていいかもと思える。 -
背ラベル:410-ナ
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410-N
閲覧新書 -
「数学Ⅰ・A」に関する本ということで、「所詮、数学Ⅰ・A」と、ちょっとなめていましたが、とてもいい本でした。
数学については、「公式を覚えて使う」という人が多く、とても残念だと思っているのですが、この本の著者は、「公式の導出」や「定理の証明」などが大切だと考えており、それらについて、紙面が許す範囲で説明してくれています。
「公式の導出」や「定理の証明」について、自分としては、ある程度、取り組んできたつもりだったのですが、この本を読んで、抜け漏れがあったことが判明。
そのあたりが、自分の数学の成績が伸び悩んだ理由ではないかと、今さらながら感じた一冊でした。 -
半世紀以上前に高校を卒業した身には、数学Aのナカミは分からないが、面白い!
錆びついた脳がキシミながら、動き始める。 -
高校生の時、まともに数Ⅰを学んでおらず、たまたま書店で見つけて、購入しました。一番興味深かったのは、三角比でした。まず、三角比の考えが、古代ギリシアに端を発すること、古代の人々の興味の対象が、星を研究するうちに、円の中心角と弦の長さの関係に移っていったこと、古代ローマのプトレマイオスが、色々な中心角に対する弦の長さを細かく調べあげたことなどに、驚きました。そして、中学校では、三角形の面積は、高さが分からなければ、補助線を引き、三平方の定理を何度か使って連立方程式を立て、それを解かないと求められなかったが、余弦定理を使えば、三辺の長さが分かれば、高さが分からなくても、求められることに、私も、筆者同様、少なからず感動しました。高校生の時は、数学が非常に苦手で、いつも後回しになっていました。今改めて学んでいくと、美しさの意味が少し分かった気がします。数学が苦手な社会人や高校生におすすめです。
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いつもの図書館の新着本リストの中で目につきました。完全にタイトルに惹かれて手に取った本です。
内容ですが、「数学I・A」がカバーする単元ごとに、“基本中の基本”の公理から“応用編への入口”のような例題までバランスよく取り上げて、数学的考え方や解法(論理プロセス)をわりやすく紹介してくれています。
私にとっては、ちょうど期待していた程度(難易度)のレベル感で興味深く読めました。 -
話題となっていたので入手
指導要領も長期的には変化しており、各科目がカバーする内容も増減している。受験参考書等を見れば全体像はわかるが、一般書で数学の分野をつまみ食い的ではなく、全て扱っているものは珍しいのだろう。
濃淡なく満遍なく現在の全体像をしっかりと理解することができた。