- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140911235
作品紹介・あらすじ
今や世界的な評価を受ける日本のデザイン感覚。その背景にある日本人独自の造形原理とは何だろうか。リアリズムにとらわれず自然を抽象化する日本の造形原理は、ジャポニスムとして西欧に衝撃を与え、デザインという考え方そのものの出発点ともなった。浮世絵やキモノ、陶器、大和絵といった日本の伝統美術を、「斜線」「余白」「ぼかし」「にじみ」「紋」などデザイン学の視点から多角的に分析することで、現代のデザインにまで通底する「かたちの日本美」に迫る。
感想・レビュー・書評
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地球を完全再現するのはどうだろう
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日本のことについてはなるほどと思える点もあったが、西洋美術に関わる話に関してはかなり疑わしい気がした。なにより西洋美術史上の流れを何でもかんでもジャポニズムに根拠をもっていくのはどうか。ピカソのキュビズムまで根拠をジャポニズムだと言っているのは、明らかに違うはずだ。少なくとも、当時の西洋社会におけるプリミティブな文化に対する関心、文化人類学的な関心の高まりという背景について一言述べるのでないと、ただただジャポニズムがすごかったのだと誤解する人もいるのではないだろうか。
とにかくいろんな部分の根拠付けがとても強引で、全体的にとても乱暴な議論だと感じた。もっと日本美の分析に重点を置いた議論を期待していたので、「西洋と比べて日本は良い」というのが延々続くのには、正直うんざりしたし、がっかりした。 -
卒研資料として。
日本の美に対する考え方についての話。
筆者が日本(の自然)が大好きなのが伝わってきます。 -
「萌え」は「いやらしさ」を含む。
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紀伊國屋書店 本町店