太陽の科学 磁場から宇宙の謎に迫る (NHKブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140911495

作品紹介・あらすじ

人工衛星「ようこう」「ひので」などの最新成果により、太陽は爆発を繰り返すダイナミックな天体であることがわかった。磁場の作用で、パチンコのようにプラズマが射出するメカニズムや、それが磁気嵐となって地球に影響を及ぼすプロセスを解明する。また、黒点の少ない時期(極小期)イコール太陽活動不活発期であり、黒点減少と気温変動との密接な関わりについても詳しく解説。さらに、太陽研究の知見を援用し、原始星、活動銀河中心核など爆発だらけの宇宙における天体進化の核心にまで迫る。太陽研究の基礎から最先端の成果まで詰まった、知的興奮の書。

感想・レビュー・書評

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  • 今年は太陽黒点が活動期に入っているそうです。子どもの頃の天体観測を思い出しました。宇宙を構成する星の基本をすぐ近くの太陽を研究することでより深く理解できます。天文衛星の進歩による太陽の物理現象探求だけではなく、地球との関係である磁気嵐、オーロラ、気候変動との関係も取り上げられています。電磁流体力学の説明部分は難しいですね。

  • 太陽研究の成果をまとめた本。しかし、今となっては内容が古くなっている。最新の研究成果をまとめた本の出版を望む。

  • 太陽に関する最新の知見を解りやすく説明している。
    巻頭の多色刷りの写真もわかりやすく、さあ読もうという気にさせてくれる。
    フレアの仕組みをはじめて知りました。
    2009年が世界天文年だったとのこと。出遅れました。

  • 一般むけの天文学であるが、内容は太陽の基本構造からブラックホールやクエーサーでの宇宙ジェットやガンマ線バーストと多岐にわたるので、物理学の素養がないと読むのはつらいかも。

    個人的には著者の研究姿勢というか学生時代の研究戦略が面白かった。
    もともと宇宙ジェットの解明を志し、身近なフレア現象が盛んな太陽を研究テーマに選ぶあたりは研究を志す人間だけでなく、私のようなビジネスマンにとっても有意な考え方だと思う。

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著者プロフィール

京都大学・大学院理学研究科附属天文台・教授,台長

「2011年 『総説 宇宙天気』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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