『平家物語』 2020年5月 (NHK100分de名著)

著者 :
  • NHK出版
4.08
  • (4)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 142
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142231133

作品紹介・あらすじ

せめぎ合う「光」と「闇」の物語

平清盛を絶頂として、平氏はなぜ栄華を極め、なぜ衰退したのか――。源平争乱を題材に、「光」の貴族と「闇」の武士のせめぎ合いを描いたフィクション『平家物語』。思いを残した死者たちの鎮魂のために琵琶法師が語り継いだ物語を、運命論・人間論・組織論として読み解く! 講師自らが朗読を担当、琵琶の音色と迫力ある映像が、放送後、大きな反響を得た2019年5月「100分de名著」のアンコール放送。
※2019年5月のアンコール放送です。放送時のテキストがそのままご利用いただけます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『別冊平家物語』という本は、本書と内容を異にするものだと思っていたけど、別冊というのはあくまで増補・愛蔵版の位置付けで本書と内容はほとんど同じだった。買ってしまったので登録。

    唯一の違いはコラムの有無。一つのコラムで、平家物語の読み本系の異本である『源平盛衰記』にある、龍宮城伝説に触れられたのはよかった。安徳天皇があまりに可哀想で、龍宮城で暮らしていてくれたら嬉しいと私も思います。

  • こういった日本の古典にかなり苦手意識を抱いていましたが、このテキストで一変しました。平家物語はフィクション味が強く、登場人物も冷静な人物、ワンマンタイプ…といったようにキャラクタライズされているようです。平家物語本文の抜き出し・要約ではありますが、読んでいる最中は情景が目に浮かぶようでワクワクしました。テレビ番組も非常に良かったので、必ず視聴することをおすすめします。

  • NHK
    指南役は能楽師の安田登氏
    分かりやすく楽しそうにお話していたのが印象深かった
    元高校教師で著作も多くあった

  • 平家物語は前に大河でみて、大まかなあらすじを知っている程度。現代語訳は一切読んでいません。そんな中この本を最初に読んだのは、この番組が好きだから。ですが、アンコールも含め2回も放送したのに、番組は見逃してしまいました。この本の解説者は能楽師の方で、能による平家物語もちらほら出てきます。細かい事は知らないので物語を知った上でもう一度読んだ方が良さそうです。先にライトノベルで保元の乱異聞的な物語を読んでいたので、うまく繋がったのと、所々登場人物の系図があるので理解を深めるに助かりました。あとモノクロの図版も物語の情景に合わせて載せてあるのも良かった。あまり認識してなかったのは、史実には沿っているがフィクションだということ。昔の出来事はなんだって勝者によって語られるわけだから、実際のところはわからない。平家、源氏、朝廷。この物語は無常感に溢れている。今まで何かこの物語を避けてきたのですが、歴史好きになった今、詳しく読んでいこうという気になりました。
    追記:放送を見ました。琵琶語り、平家絵巻、イラストによりとても情景がわかりやすく解説されていてよかった。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

安田 登(やすだ・のぼる):1956年生まれ。 能楽師のワキ方として活躍するかたわら、『論語』などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京(広尾)を中心に全国各地で開催する。関西大学特任教授。 著書に、『身体能力を高める「和の所作」』(ちくま文庫、2010年)『異界を旅する能』(ちくま文庫、2011年)、『日本人の身体』(ちくま新書、2014)、『身体感覚で『論語』を読みなおす――古代中国の文字から (新潮文庫、2018年)、『見えないものを探す旅――旅と能と古典』(亜紀書房、2021年)『古典を読んだら、悩みが消えた。――世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内』(大和書房、2022年)、『魔法のほね』(亜紀書房、2022年)など多数。

「2023年 『『おくのほそ道』謎解きの旅』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安田登の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
マルクス アウレ...
凪良 ゆう
劉 慈欣
ミヒャエル・エン...
ヴィクトール・E...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×