日蓮の手紙 2023年3月 (NHKテキスト)

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  • Amazon.co.jp ・本 (103ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784142231492

作品紹介・あらすじ

多彩な手紙から浮かび上がる日蓮の素顔とは 【2022年2月のアンコール放送】

数々の迫害に耐えつつ、「法華経の行者」としての生涯を貫いた日蓮。他宗や幕府を盛んに批判したため、激烈なイメージが付きまとうが、信徒たちに送った手紙には、家族を失った人の悲しみに寄り添う深い思いやりや、病と闘う人への励まし、人間関係や職場でトラブルに直面したときの対処法など、人間味あふれる実像がにじみ出ている。また、女性信徒の悩みに答える手紙も多く、月経を不浄なものと見なす価値観に異を唱えたり、女人成仏についての思想を語るなど、当時としてはたいへん先進的な女性観も披露している。相手の立場や性格を考慮しながら具体的に書き分けられた多様な手紙を手がかりに、日蓮の生涯と信念を読み解く。

第1回 人間・日蓮の実像
第2回 厳しい現実を生き抜く
第3回 女性たちの心に寄り添う
第4回 病や死と向き合う

著者プロフィール

植木 雅俊(うえき・まさとし):1951年、長崎県島原市生まれ。仏教思想研究家。九州大学卒。理学修士(九州大学)、文学修士(東洋大学)、人文科学博士(お茶の水女子大学)。東方学院で中村元氏からインド思想・仏教思想論、水野善文氏からサンスクリット語を学ぶ。著書『仏教、本当の教え』『法華経とは何か』(以上、中公新書)、『ほんとうの法華経』(橋爪大三郎氏との共著、ちくま新書)ほか。訳書『梵漢和対照・現代語訳 法華経』上・下巻(岩波書店、2008年、毎日出版文化賞受賞)、『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(岩波書店、2011年、パピルス賞受賞)ほか。

「2024年 『日蓮の思想 『御義口伝』を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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