NHK出版 学びのきほん ブッダが教える愉快な生き方 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)

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  • NHK出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (111ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784144072444

感想・レビュー・書評

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  • 逆らえない不幸に負けないように、またありのままに自分を見つめるために、ヒントになる本。文字が大きく言葉が簡単なので読みやすい。

    金銭的に豊かでない生活から豊かな人生は見出だされるとあった。貧乏学生としては勇気付けられる。お金がないから、物に執着せず生きられているのかもしれない。

    生きることそのものを楽しむには、自分が生きてその場にいることを素晴らしいと認められないといけない。
    生活のなかで、今自分がどうあるかを考えていきたい。

  • ブッダの人生から、仏教の原点を学びます。
    オーガニックな学びとは、禅とは、愉快な生き方とは。
    ブッダが本当に伝えたかったことを、丁寧に、分かりやすく解説しています。
    語り口も、説明も、頭の中にすーっと入ってきます。

    人が一般的に「学び」のモデルにしているのは「学校的な学び」だけなので、芸術や宗教の世界にある「オーガニック・ラーニング」は視野に入っていません。よく「生涯学習のすすめ」などと言われますが、この「学習」も、「学校的な学び方」が想定されています。
    しかし、学びを「学校的な学び」だけで理解するのは、了見が狭すぎます。私たちは、もう一つの学びのスタイルである「オーガニック・ラーニング」も視野に入れるべきです。そのために、仏教がたいへん参考になると思うのです。 ー 53ページ

    ブッダが瞑想や苦行に見切りをつけたのは、それがどこまでもハウツーに終始するものだったからです。瞑想や苦行のエキスパートから教わったハウツーは、自我が心や体をコントロールするためのテクニックでした。ですから、やればやるほど自我の意識が強化されてしまいます。
    ブッダは、自我が作り出した問題や苦しみは、自我の努力では解決できないということを発見したのではないでしょうか。 ー 70ページ

  • 今日、仏教はさまざまに発展・変容していますが、ブッダの原点に戻って、愉快に生きる、生きることの全てを修行の糧にする、学ぶことは変わることである等、平易でありながら、「深く問う」。好著です。

  • 今を生きる

  • 2019年7月31日購入。
    2019年11月23日読了。

  • 19/07/03。
    7/10読了。

  • doingとbeingの違いに感動。doingが仕事でbeingが労働なのかなと、前回の本シリーズ若松英輔さんの、ハンナアーレントの章とつなげて考えてみたり。このシリーズ、全作そろえたし!

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著者プロフィール

1954年愛媛県生まれ。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、
紫竹林安泰寺にて曹洞宗僧侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州西部に
あるパイオニア・ヴァレー禅堂に住持として渡米、近隣の大学や仏教瞑想センターでも禅の
講義や坐禅指導を行なう。2005年に帰国。神奈川県三浦郡葉山町にて独自の実験的坐禅会を
主宰。2010年よりサンフランシスコにある曹洞宗国際センター所長として日本と海外を往還
している。


「2017年 『退歩のススメ 失われた身体観を取り戻す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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